このレビューはネタバレを含みます
夢中になって見れる敵も味方も無い映画。
真とするメッセージは、
映画のクライマックスで大膳が語ったようだったけれど
自身の欲に生きてなにが悪いんじゃい!
って感想をもつやつが多くいると思うので、
もっと分かりやすく伝えた方がいいと思う。
自身のやりたいこととか何を美と感じるとか
お金はもちろんその価値を評するためにはとんでもなく分かりやすいものではあるけれど、
なにもないところから自信で価値を生んでいくところが大切であると共になにより、
与えられる側は与える側のその痛みを知らない
ということに尽きるんだと思う。
魅力的なキャラクターがいる中で、
虎狼の族と称される伊賀の国の人らのほとんどがそれというのは
少しつまらないし、もったいなかったかも。
ただまぁ日本を代表するといっても過言ではない俳優さんたちの芝居ったらないし、大野君の芝居は良すぎるなぁ。
大野君にしかできないんじゃないかなってくらいのはまり役な気がするし、
大膳役の伊勢谷友介も半端なかった。
あー…石原さとみの立ち居どころが正直よくわからんかったけれど、
最後の吹き矢打たれるシーンの
伊賀のやつらに同等の価値を向けられた場合どっちに傾くか
をやれなかったのは残念であり、無門に対する愛だったのかなって思う。
あのシーンで
「無門に指一本触れたら…云々」ではなく
「無門守って十二評定をぶっ壊したらこれあげる」にしとけば
多分、死なずに済んだんだよな。
本当に愛してたんだなぁ、真っすぐに。