ジャニーズ主演ってだけで馬鹿にしてたが、なかなか良い映画。
と途中までは思っていた。
主題歌は全然合ってないからやめろ。
話にならん。
ラストに伊勢谷友介が台詞で言いたいこと言うのも三流の仕事だな。
主演の大野智が良い。
序盤の『川』という特殊な決闘。
あれは、古武術にダンスを混ぜたみたいな戦いだった。
あの瞬間、この映画に惚れたよ。
真面目に観ようと思ったんだ。
無駄な力の入らない古武術は無門というキャラクターに合ってるしね。
逆に、後半の『川』は軍隊格闘技か何かになっていて違和感を感じた。
大方、カリかシラット辺りだろう。
なんか見たことあるぞ。
アクションに力を入れるのかと思えば、ミステリー要素もある。
ストーリーを何度かひっくり返す。
それはなかなか良い。
鈴木亮平、満島真之助、伊勢谷友介辺りの演技も良い。
ジャニーズを使う時は、敵役に良い役者を使っているな。
この映画は、人から誤解されやすい映画だと思う。
コメディ風に何もかもふざけた感じで作ってはいるが、実際は、結構真面目なことを言いたいのかもしれない。
そこに行くのに、映画の時間を9割8分程使った印象。
だったら、無門の怒りをもっと僕に見せてくれないと駄目だった。
皆殺しにしないと。
少なくとも、何人かは殺さないとな。
この映画は、軽いコメディではなく、本当はとても悲しい話なんですよ。
それを観客に向かって説教めいた話しても、それはストーリーじゃないでしょう。映画の中でケリをつけてない。
そこに空気を読まない嵐の曲が流れるから最悪なんだ。
原作は読んでません。
勢いで誤魔化すにはストーリーが重すぎた。そもそも客層がそれを望んでないだろうし、だから、誤魔化しが余計に増えて違和感ばかりが募る。