Masato

アリータ:バトル・エンジェルのMasatoのレビュー・感想・評価

4.3

原作未読 IMAXにて

ロバートロドリゲスとジェームズキャメロンというハリウッド映画を象徴するかのような人たちによるSF漫画の実写化。

初めて映像が公開された時、主人公の目がデカすぎると批判をあびていたが、自分は逆にロボットらしくて、アニメみたいな可愛さで良いと思っていた。そんな批判から「ゴーストインザシェル」みたいにコケるんじゃないかと不安していたが、公開してみると、ユーザーからの評判はなかなかよく、かなり健闘している様子。

ストーリーに関してはどこかで見たような感じでありきたりではある。「攻殻機動隊」みたいでもあり、「エリジウム」みたいでもあり、「チャッピー」みたいでもある。

見た感じ、ニール・ブロムカンプ監督が作りそうな物語で、日本のSFマンガみたいな派手なビジュアルだが、ロボット自身の心情の過程をつぶさに描き出すような、繊細さとダイナミックさを兼ね備えた物語だ。

アリータが自分自身のルーツを探りながら、そこで出会う男性とのロマンス、彼女の周りに起きる変化が特徴的だった。特に、ロマンスが意外にも感動した。

アリータが最初は純粋無垢な少女のようで、危なっかしい方向へと転がっていきそうな感じがあるのが良く、それをうまくクリストフ・ヴァルツとのシーンで演出しているのが良かった。段々と記憶が蘇るなかで、戦士となっていき大義を認識する様も良かった。まるでチャッピーそのもの。見ていて、本当に可愛いくて魅力があるキャラクター。大好き。

アクションのバラエティが多彩で、格闘戦から剣戟戦、劇中に存在する過激なスポーツであるモーターボール戦など、くどくならないように毎回違ったアクションを見せてくれる。格闘戦はアジアぽくて好み。SFならではのガジェットもとにかくカッコいい。

クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリといったベテラン俳優陣もいつつ、「好きだった君へのラブレター」のラナ・コンドル、ベイビー・ドライバーのエイザ・ゴンザレスも出ていて最高だった。

アリータが可愛くてカッコイイのは非常に映えていてとにかく最高。ストーリー的には序章といった感じで、これからが楽しみになる作りだった。見た後もアリータの姿があとを引く感じ。続編への期待を込めて本作品を高く評価したい!
Masato

Masato