エアール

メリー・ポピンズ リターンズのエアールのレビュー・感想・評価

3.7
大人はいつ
子ども心を忘れるんだろうな〜
立ち位置が変わればものの見え方も変わってくるもの…
現実を変えることがどうしても無理なら
ものの見方を変えてみればいいんじゃないかな?
ズバリ、まさしくですよね!!

台詞の中にこういう
聞くとドキッとさせられるような文言が
散りばめられていて
エンターテイメントとしてはもちろんなんですけど
それ以外の部分でも
日常に埋もれてる大切なことへ
思いを巡らせるそんなきっかけをくれる
作品かも分かりません。

ロブ・マーシャル監督が
一流のキャストを引っさげて
オリジナルのその後を描いたこのリターンズをドドンと!!
ファンタジックで、茶目っ気たっぷりに創り上げられた世界観が
なんとも魅力的です。

屋根裏にボロボロの状態で放置されていた凧さん、
強風に煽られ空高く舞い上がったボロ凧さんが連れてきたは
年を取らず美しい容姿のまま、何をやっても完璧な教育係 メリー・ポピンズさん!!

”扉を開けるまで”という期限付きで
やってきた彼女が
マイケル一家に幸せをもたらすまでを。。


クワイエット・プレイスとは
また一味違った魅力が堪能できる、
メリー・ポピンズを演じたのはエミリー・ブラントですね。
色味の強い衣装も似合っていて
美も引き立っていたように思います。

それから歌あり、ダンスありと。
もともと向こうのバラエティー番組に出演した時とか
パフォーマンスも披露していて
その良さに定評がある女優さんですからねぇ〜
まあ〜問題ないですね、こっちは。


ほいで修理屋を営む、
メリー・ポピンズの従姉妹にあたり、なんでも直せちゃうトポトレポロスキーを演じたメリル・ストリープ。

まず名前が言えねぇ〜、笑
エミリーとは
プラダを着た悪魔、イントゥ・ザ・ウッズ、そして本作と
最低でも3度は共演してますかね。
本作では出演シーンこそ限られてますが
魅力を余すことなく発揮してくれました。


お次コリン・ファース!!
叔父の銀行を継いで今や頭取として仕切ってますが、
そんな彼には裏の顔がね、笑
恐慌の最中にも関わらず懐を肥やすとはなかなかやるでねぇ〜〜か、お前さん!!
でもね、そんなところが嫌いじゃないですよ。
むしろ好意的だったりして、笑
マンマミーアのときみたいに歌も披露してくれるのか、
ちょっと期待したところもあったのですが
そこは叶わず残念。。


さて
妻が昨年他界し残された子どもたち3人と
思い出の詰まった家で暮らすマイケル。
が家を担保に銀行から借金をしてしまったのが運の尽き、
返済が3ヶ月分遅れてしまい
弁護士からあと5日後までに”全額”を払わないと
家を差し押さえると言い渡されてしまう。

かつて銀行の幹部であった父は
確か銀行の株を持っていてはず…
でもその肝心な株券が見つからない。
父のデスクや銀行の貸金庫を探すも
どうにも見つからず…

5日後 金曜 0時の鐘を
ビックベンが告げるその時までがリミット。
マイケルたちは家を失うピンチを乗り切ることができるのか…


また同時に
凧さんが連れてきた教育係 メリー・ポピンズ。
マイケルの子どもたち アナベル、ジョン、ジョージーの面倒を見るという。
雇う金もなく厳しい状況だが
猫の手も借りたい側面があるのも事実。
渋々メリー・ポピンズを雇うことを決めるマイケルなのだが…


お風呂や後片付け、
ロイヤルドルトンの器とミュージック・ホール、
心踊る、刺激的な冒険の数々、
迷子と小さな灯り、道標を、
希望を捨てるな!!
いろいろと摩訶不思議な体験と躾をありがとう、ポピンズさん、笑


ポピンズさんはもちろんただ者ではないのですが
自分が思うに点灯人 ジャックを演じたリン=マニュエル・ミランダ!!
彼もまたただ者じゃないと思いますけどね、笑

それから
マイケルの姉 ジェーンを演じたエミリー・モーティマー!!
マクレガー主演の猟人日記やウディ・アレン監督のマッチ・ポイントとか、
艶っぽさと可愛らしいルックスが気に入ってる女優さんです。
まさか出てるとは知らなくて
発見に嬉しかったですね。


観終えた後の余韻も良いし
前向きな心持ちになれる作品でもありますので
お好きな方は是非。
エアール

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