井中カエルand物語るカメ

メリー・ポピンズ リターンズの井中カエルand物語るカメのレビュー・感想・評価

3.0
まさしくディズニーの長所と短所が如実に現れた作品ではないだろうか?

映像面は最高に近く、音楽、ダンスなどのミュージカル描写はとても楽しく、ここで高い評価がつくのも納得。
またアニメーションとの融合のシーンでは、CGではないアニメーションでもその高い技術力は健在であることを証明した。
近年のミュージカル映画や音楽映画の傑作と比較すると、強く印象に残る楽曲が少ない(サントラで何度も聞きたいと思うキャッチーな曲は少ない)印象もあるが、ミュージカルだからダンスとセットで合わせて楽しんでほしいというのならば、納得である。
美術やセットも素晴らしく、前作のファン向けの要素も全く忘れていない。


しかし、物語は適当もいいところで近年のディズニーのご都合主義の脚本が如実に現れた形である。
特に今回敵とされてしまったキャラクターのラストの描写はあまりにもひどく、悪役には改心するチャンスすら与えられないというメッセージに繋がっている。
脚本自体も内容はスカスカであり、多くの面で不満が残る結果になってしまった。

ブログ記事はこちら
https://blog.monogatarukame.net/entry/Mary_Poppins_Returns