Masato

メリー・ポピンズ リターンズのMasatoのレビュー・感想・評価

3.0

前作から20年後のバンクス家とメリーポピンズの物語。予習のために前作を見たが、名作だから仕方ないが、前作の方が圧倒的に良かった。今回はどうにも乗り切れずに終盤まで睡魔に襲われた。

バンクスの家、船長の家、ロンドンの街並み、煙突掃除人のような灯火の人たち、銀行など…前作を踏襲した作りはまあ良かったが、メリーポピンズは1964年に作ったからこそ面白く感じられた映画であると思う。当時、CGが無く、ディズニーの2Dアニメーション技術を実写と試行錯誤して組み合わせて作られたあの紙芝居感がすごく好き。しかし、今回はCGが多くて辟易。

また、曲が乗り切れなかった。全て新曲で、それこそ前作の「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」とチムチムチェリーを使って欲しかった。

ストーリーも、家が差し押さえられるというストーリーラインはまだ良いが、メリーポピンズに関わるストーリーが全くもって無く、彼女が無機質に感じる。前作だと、最後のシーンとセリフで一気に彼女が愛らしくなった。そんな感情が今回は一切無い。やはり前作は素晴らしいなと実感する。

キャストはよく頑張っていたと思うが、バートの代わりとなるジャックでは力不足だった。ディック・ヴァン・ダイクのほとばしる笑顔とあの声はメリーポピンズの象徴でもあって、それが頭から離れなかった。そうしたら、なんととあるシーンでディックさんが出てきて感激。
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