ゆず

思いやりのススメのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

元売れない作家の主人公ベン。作家をやめ、介護士として働き始める。初めての仕事で彼が担当することになったのは、車椅子で生活する筋ジストロフィーの男の子。彼はほぼ家の中で、決まったことだけをして生活している。反抗的で皮肉屋な少年トレヴァーと、心の傷と折り合いをつけられずにいる男との、友情と成長の物語。

ポール・ラッドはいつもどおりというかなんというか、過去を引きずるちょっとダメな男で、皮肉は言うけど善人で。うーん、かわいい。アラフィフのくせに表情がピュア過ぎるw
クレイグ・ロバーツ最高だったなぁー…!イケメンではない、むしろ内気でひねくれた役がしっくりきちゃうんだけど。良い…。自分の中で印象が強いのはサブマリンとネイバーズのいじめられっこ。コメディとかコメディ寄りのドラマでよく見かける気がする…んだけど、この人まだ25歳なんだ!?若いなぁー!今後も期待。
あとセレーナ・ゴメスめちゃくちゃ可愛かった!ドットちゃん口悪いけど格好よくて可愛くてすごくいい子だった…。
終盤ちょろっと出てくるボビー・カナヴェイルのダメパパ感も大好き。キャストがみんなすごいハマってた。(だがトレヴァー父だけはぶん殴りたい)
出産シーンだけは、涙腺ゆるみつつも無理がありませんか〜と思ってしまった。元医療関係ならまだしも、元小説家の新米介護士…まぁ、過去を振り切るためにも子供を絡めたいのはわかるけど。

トレヴァーが家の外へと踏み出したことで、一生出会うこともなかっただろう人の人生と交わりながら続く、長いようで短い旅。背中を押されて、(毒づきながらも)勇気を出して1歩踏み出す、みたいなシーンが何度も出てくる。とても雰囲気の良い映画だった。色合いも優しい。
恋におちたトレヴァーがいきいきし始めるとこも、それを優しく見守るジムも、なんだかすごく切なくて可愛かったなぁ。
2人の遠慮のない会話がとても好きだ。最強のふたりみたいなノリで。2人ともとんでもない嘘付きやがって!wシャレになってないよ!w
どっちとも取れる終わり方も好き。

スリムジム推しまくってくるせいで無性にサラミのスティック食べたくなったw
ゆず

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