松井の天井直撃ホームラン

手紙は憶えているの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
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☆☆☆☆

日本題名の『手紙は憶えている』は分かり易さで間違いでは無いんですが、映画を観終わると「ちょっと違うかな?」…と。 原題は【remember】なんですが、これが映画を観終わって帰宅途中で色々と考えていると、ジワジワと効いて来る題名なんですね〜(´-`).。

早い話がこれは殺し屋のロードムービーなんですが。主人公の殺し屋はクリストファー・プラマー演じる90歳のボケ老人。 だから手足はおぼつかず、記憶も直ぐに無くなってしまう。まさにこんな殺し屋は前代未聞なのであります。

他にも、ネオナチ男が態度が急変する辺り…まあ、これ以上はネタバレになってしまうので止めておきましょう。 最後のオチが少し強引な面は有るものの、確実に入場料を損する事は無いと思いますね。 ネットでネタバレされる前に、是非お早目に劇場へ行かれると宜しいかと。

兎に角、日常に潜む暴力が怖い。 多少ネタバレしても大丈夫かな?ってところで言えば。先ず街中で普通に拳銃が買えてしまい、店員が「ちょっと値は張るけど(殺傷能力が高いから)確実に殺せるよ!」と言ったり。警備員が拳銃を見て「俺が最初に持っていたやつだ!」だもの。

これ!年間ベスト10に入って然るべき傑作だと思いましたね。
いや〜ゾクゾクしたわ〜(;´Д`A

(2016年11月3日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/スクリーン2)