シャンタル・アケルマン『上海の夜に落ちて』5.0点
確かに上海の外灘はいつまで見ていても飽きない。僕もあの海を一人で何時間も見続けていたことがある。「上海の夜に落ち」たことのある人なら、この陶酔感は誰にでもわかると思う。
アピチャッポン・ウィーラセタクン『聡明な人々』4.5点
2年前に京都出待座の短編特集上映で見たことがあった。アピチャッポンの作品は、あたかも全ての労働が喪の作業であるかのように見える。
ヴィセンテ・フィラッツ『Germano』1.0点
アピチャッポンの後によくこんなの流せるなというレベル。同じ船の映像でもここまで違う。
アイーシャ・アブラハム『One Way』2.5点
ネパールに昔は一方通行路などなかったという。
王兵『暴虐工廠』3.5点
裸でうつ伏せになった死体にギョッとする。
ペドロ・コスタ『Tarrafal』4.5点
青空が綺麗で驚く。珍しく開放的で、息苦しさを感じない。もちろん、絶望的な状況に追い込まれているのは違いないが。