このレビューはネタバレを含みます
いやー難しかった…
最初は単純なサスペンスだと思ってあんまり面白く無いと思っていたが、まさかこんなにも宗教観が反映されているとは知らず、後半は特に頭を抱えた。
ラストシーン、あれはイエス・キリストの復活を比喩しているという解説を読んでなるほど!と唸った。「言っても信じないだろう」という達観したセリフもキリストの言葉と思えば納得。何より國村隼だけがあの映画の中で他と違う「静」の雰囲気を身に纏ってる。人は見たいように人を見るということについて考えさせられた。中高と聖書に触れといて良かったなと思う。
長尺だし全体的に陰鬱としていて残酷で観るのがしんどい。祈祷の部分(「来る」を彷彿とさせる)はちょっと笑ってしまった。あと映画のためとは言え動物たちが可哀想だった。あれ本物の鶏…?
難しいテーマに対してのこのスケールの壮大さとカオス、俳優陣(特に女の子)の演技に加点。