SatoKenji

哭声 コクソンのSatoKenjiのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.5
やばい。

ストーリー上のネタバレはしませんが、
この映画そのものについては突っ込んで
語るので、情報シャットアウトしたい方は
読まないで下さいね。

まず、試みのレベルが高すぎる。

何故、國村隼なのか?
何故、日本人なのか?
何故、刑事なのか?
何故、オカルトなのか?

映画の最中は面白さにどっぷり浸かって
気付かないが、この疑念と確信の物語は、
設定、脚本、演技まで、
あらゆる事がある1つの問いのために
駆動していた事に最後の最後で気付かされる。それこそが最大の衝撃と恐怖。
映画をここまで立体的に構築できるなんて。

森達也「FAKE」、或いは、
許可局お馴染みのクルーザー論、
の様な。

それらが持つ要素を濃縮還元して、
特盛にした様な。
そのもう一個奥の様な。

と、言う感想すらも、
本当に映画の本質をついているのか?
ただそう信じたいだけなのか?
と言うか、印象による批評そのものが
既にナ・ホンジンの術中!!

またしてもFAKE
すべてはFAKE
それすら…(これはミスチル)

マイナス0.5の理由は、
せめてもの抵抗。
SatoKenji

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