このレビューはネタバレを含みます
これは2017年当時に書いたレビューです。それを一応残しますが、後半に先程見返して付記を加えてます。
最初の点数は4.0点でした、
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観に行った映画館では「お嬢さん」もかかってて、しかも「お嬢さん」は上映最終週だったから迷いに迷ってこちらを選びました。どちらも甲乙つけがたいとのことだから何とも言いようもないけど、とにかくは大満足の一本でした。
韓国映画に求めるのはやはりどぎつさ!そのキツさ加減は一級品で、かと言ってキツさだけでないのがこの監督の良さかな。
凄惨な殺人事件を見せていく過程もしっかりしていて、当初描かれる人物たちの軽さがどんどん余裕がなくなっていき、観ている者の緊張感はいやが上でも高められていく。長尺ながらほぼだれることもなく一気に見せられる。
このジャンルの作品はネタバレを嫌うと思うが、正直言って最後の最後まで書いても別に構わないんじゃないかと思えるほど見事な脚本だと思う。逆にネタバレはミスリードになりかねないから変な面白みのエッセンスになりそうだ。
もう皆さん書いておられているが國村隼の凄絶さ!そこに現れるファンジョンミンの絶妙さ!
役者たちを吟味して起用する監督の慧眼に脱帽!
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2018年5月24日 見直した上で付記してネタバレにします。
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完璧な一本だと思います。
完璧な脚本だと思います。
人間のいい加減さを逆手にとった手法で我々は見事に手玉に取られてしまうわけです。
一つ一つの小さなエピソードに注目するが、そこに付和雷同して整合性を突き詰めることなく話を追ってしまう、ありがちな人間の特性を見越して書かれた完璧な脚本です。
そして、やはり自分が目にした映像がそのまま事実だと思ってしまう人間の属性を利用してます。
出演者複数で経験したこと以外を信じずにもう一度見てください。
真実は恐らく一つです!
あー、誰かと細かいところを話したい!