さぁぶつかっていけ！
ザ・コミューン！
彼らの武器はインプロ(即興劇)だ。
インプロとはお客さんの言葉からどんどん派生していき台本の無いストーリーを構築させていくもの。
インプロには3つのルールがある。
①【肯定せよ】
仲間の言った発言には否定せず全て乗っかって行く事。
②【チームが第一】
1人悪目立ちするのではなく、仲間と協力し合ってその場だけのパフォーマンスを作り上げる。
③【考えるな】
頭を使わず衝動に身を任せる事。
この映画ではそんなインプロを売りにしているザ・コミューンというお笑い劇団の話だ。
出番前、全ての余分な力や緊張を抜く為にかそれぞれがそれぞれに暗示をかけていく。"俺がついてる" と
「今日、凄く嫌な事あった人いますか」との問いかけがショーのスタートだ。
人気のないって訳でもなく受け入れられてないって訳でもないこの劇団だが、それだけで生活が出来るとまではいかず、それぞれアルバイトをして生活の足しにしている。
チームとしては "1" だが、個としては"6" ある。
そしてそれぞれコミューンとして売れる事を夢にしている。が、チャンスはどこに当たるかわからない。チームとしてのチャンスか、個人としてのチャンスか。
そして
個人としてのチャンスが来たら？
仲間は受け入れてくれるか。コミューンの存在が薄れないか。
個人としてのチャンスをモノにしたら？
仲間は受け入れてくれるか。コミューンの活動を並行してできるのか。
仲間は何があっても向き合い理解し合って出来るものだ。例えヒビが入ったとしてもそのヒビを埋めてしまえばいい。
この作品を観て、気付かなかった、もしくは薄れていた仲間の大切さを思い知る事が出来るのではないだろうか。
