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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜のKEiGOのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

運命の出会い

シャアとララァの出会いはもっと劇的かと思いましたが、意外と淡白な印象です。
それはシャアが彼女のニュータイプの素質に魅かれたのか、女として魅かれたのか、母性に魅かれたのか、描写が曖昧だったからだと思います。勿論、カジノのようにきっかけはひょんなことから始まるのでしょう。しかし、どうして彼女を助けたのか、自分のものにしようと思ったのか描かれていないように感じます。ララァの何がシャアの琴線に触れたのか、その深堀りが甘いように感じますね。
というかニュータイプの才能への興味が先行で、恋愛感情はもっと後から芽生えるのかしら…?だとしたらこういう描写もまぁ納得。恐らくその辺りは次作以降で描かれるであろう。

一方、本作でシャア以上に描かれるのがレイ家。
家庭環境も相まって、やや引きこもり気味のアムロ(お前ずっとそのパンツだな)。そして相変わらず理解できない言動のフラウ・ボウ(久しぶりに福圓さんのキュアハッピー声を聞いた気がする)。テム・レイのエンジニアとしての焦りと、ミノフスキーが完成させたMSに対する驚きが窺える。


また、シャアはランバ・ラルや黒い三連星と共に史上初のMS戦を繰り広げる。
シャアとランバの操縦は既に頭一つ抜けてますね。固定観念から脱出できなかった連邦はあくまで旗艦をベースにしたモビルスーツ戦を繰り広げようとするも、ジオンはモビルスーツの機動力を活かした新しい戦い方を習得している。勝敗は明らかでしたね。モビルスーツがもたらしたパラダイムシフトが明確に描かれていて、そこは良かったですね…!


「いつになったら大人になるんだ…」
ガンダムシリーズに一貫するテーマを口走るのがアムロの父というのが、また、ね?笑
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