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軍事法廷/駆逐艦ケイン号の叛乱
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『軍事法廷/駆逐艦ケイン号の叛乱』に投稿された感想・評価

3.5
ハンフリー・ボガードの無能艦長ムーブが印象的な『ケイン号の叛乱』の裁判シーンのみを描いたテレビ映画(CMのタイミングで毎回フェードする)。明らかに挙動不審な動きをする手元への接写で、ドミトリク版にも掌で玉を転がすクセが描かれてた事を思い出した。あそこには精神病的な含みがあったのか。熱弁する顔面のアップと、対照的な周囲の冷たい視線で収束する裁判の終わりはモロ『12人の怒れる男』。
「ケイン号の叛乱」の法廷パートだけで構成したアルトマンバージョン。体育館みたいな法廷の空間、廊下とガラスで仕切られた待合室のセットが良すぎる。裁判中に廊下を歩く人がみえたりするのとか、スロウなズームとか、猛烈にアルトマンって感じでゾクゾクする。ノリに乗ったボゴシアンの弁護人もサイコーなんだけど、クライマックスに向けてボルテージあげてくるブラッドデイヴィスの演技が最強にカッコいい。
4.0
全編通して軍事法廷の様子が描かれるテレフィーチャーの意欲作。
監督は、朝鮮戦争を表向きの題材としつつも現在進行形のベトナム戦争への皮肉を込めた反戦映画『M★A★S★H』や、ハードボイルド探偵もの映画の代表格『ロング・グッドバイ』で知られる巨匠ロバート=アルトマン。
第二次大戦末期の老朽艦が見舞われた未曾有の台風被害に際しての正副艦長の交代の正否を巡って艦長から副艦長が訴えられた法廷。

法廷ものの傑作映画というと、アガサ=クリスティ原作・ビリー=ワイルダー監督の『情婦』が思い浮かぶが、劣勢からの逆転劇の緊迫感の流れを受けての人を喰ったようなどんでん返し的ラストはある意味で近質かもしれない。主人公がその遣る瀬無さに一矢報いる様からすれば、上述の『ロング・グッドバイ』のカタルシスにも通ずるかも。

展開としてはまさに法廷劇の面白さそのもののお手本のようで、艦長に親しい部下・同僚、副艦長に親しい部下・元部下が順々に証言していき、徐々に事件の全貌とそれぞれの裏の顔が明らかになっていく中で惹き込まれていく。
終盤に艦長が感情的になって「権威者への敬意が組織にとって何よりも重要」と口角泡を飛ばしながら力説する件は、パワハラ中間管理職はいつの世でもどの時代でもどこの国でも不変なのだなと苦笑せざるを得ない...。

前半にそっと示される被告側弁護人の出自が伏線となって終盤に色濃く尾を引き、"マイノリティーの悲哀"の一言では済まない、なんとも暗澹たる気持ちにさせられる中でエンドクレジットが流れていく。
80年代末という冷戦末期の製作時の時代背景を考えると、東西の大義がより寒々しく思えてより一層アイロニーが効いてきてなんとも言えない塩梅である。