旧日本軍の人体実験をモキュメンタリー調で再現したロシアン・トーチャーポルノ。
『アメリカンギニーピッグ』のスティーヴン・バイロ(ステファン・バイロ)が製作に携わっているとのこと。
本物のGを使った拷問シーンが一部では有名らしい。
この作品と同じテーマを扱った『黒い太陽731』の方は(歴史考証の正誤や動物虐待の是非といった問題点はともかく)テンポが良くて見やすかったが、こちらは本当に期待ハズレだった。
とにかくダラダラと長い(4時間もある)し、描写や効果音もチープで現実味がなく、あまりのつまらなさに途中で見るのをやめてしまった。
看護婦が奏でる口琴の音色に合わせて捕虜を撲殺するシーンや、レコードの音楽をバックに捕虜を拷問・実験する等、全編にわたって若干アートを意識したような作風になっているが、どれもこれも微妙に外している。
これは『黒い太陽731』にも言えることだが、結局「731部隊」というテーマは単なるお飾りで、延々とつづく拷問描写を正当化・美化するための大義名分でしかなかない。
いろんな意味で日本未公開なのが頷ける怪作だった。