ワルキューリ

ワンダー 君は太陽のワルキューリのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.9
遺伝性の顔面変形で幼い頃から手術を繰り返していたオーガスト"オギー"プルマン。
自宅学習で学んでいたオギーは、普通の学校に編入することになるが、どうしても周囲の好奇の目は避けられない。そんな中、学校案内で知り合ったジャックと親しくなるがある事件が起きる。一方、プルマン一家には家族に打ち明けられない悩みを抱えた子供がいて...

母親と一緒に試写会で。子供というのは生まれた事自体奇跡(ワンダー)で、家族の中の太陽である存在だ。それでも人と違った特徴を持って生まれてきたとき、子供は劣等感を感じるし、現実逃避の夢を見る。逆にオギーの眩しさにあてられ惑う人の姿も容赦なくあぶり出す中で、何が子供のためになる行動なのかを問うてくる。

本章では実はスポットの当たることのなかった両親'sのジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソンのコンビが夫婦と親、また自己を持つ個人としての三面を上手く演じ分ける。特に夫婦のアツアツぶりはごちそうさまでございます(笑)
脇を固めるキャストではジャスティン(ナジ・ジーター)とミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)が光る。

格言が印象的に使われる作品だけど、「親切なことと正しいこと、迷ったら親切な方を選べ」は簡単なようで難しく、でもとっても大切なことだなあ。

ややもすると出来過ぎ、結末ありきのように感じられるかもしれないけど、ちゃんとそこも釘を差す。これはあくまで始まり、未来はまだまだ始まったばかり。オギーはその先を照らす太陽だ。