照本

ワンダー 君は太陽の照本のレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.3
めちゃくちゃ良かった。事前情報とかで心温まる家族の素敵な映画だろうな〜と思いながら見たんですが、ずーーっとボロ泣き。笑 
顔を見られたくないからずっと俯いていたオギーが、最後には顔を上げて「相手をよく知るには、よく見ること。」と心の中で呟いてるのが、オギーはただ五年生を終わらせただけと言うけれど、その一年間で成長したこと、変わったことが山ほどあって、その結果顔を恥じるばかりでなく相手を知ることに注力できるようになったってことなんだろうなと…。私たち視聴者は、各登場人物のストーリーとか思考とか過去とか、監督の意思によって見せられているからこそそれぞれの行動の意味とか心情とかを理解できるのであって、実際自分がその現場にいてその言動を受けていたら、きっと相手のことを慮ることは難しいし互いに理解し合うことなんてもってのほかなんですよね。現実でもその通りで、相手も何かを抱えていてのその言動なんですよね。だから何をしてもいいってわけじゃないけど、それを知ってるか知ってないかでは大きく違いますよね…ってなにを言いたいのか分かんなくなっちゃったんですけど。笑
個人的に一番かわいそうなのはジュリアンかな。性根が腐りきってるわけじゃないんだろうけど、両親というか家庭環境があのままだと一生変わることなく生きていくことになるんだろうな。改善される機会を奪われることは不幸だと思う。
顔は一番よく見えるからオギーは普通じゃないって言われるけど、心の中を覗いたらそれこそ「普通ってなんだ?」ってなっちゃうんでしょうね。顔なんかよりよっぽど千差万別で醜い人も多いだろうに…
心温まると同時に教訓も得られる素敵な映画でした。こういう映画もっと見たいな。
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