雨丘もびり

ワンダー 君は太陽の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0
遺伝子の障碍で、顔が変形している男の子オギーが学校デビュー。いじめられても通学を諦めず、友達を作り、少しずつ成長してゆく美談

.....では、
無かった!?!?

パパ!
パパ、ゲーム!?
パパー!!(大笑)

ひととの間で負ったスリ傷を、ユーモアで癒し乗り越える人々の群像劇。
会話がたのしい!
たのしさが尊い。
『この世界の片隅に』のように、ちいさくも確かな心情描写が、そこここにきらめく素晴らしい映画(註:字幕担当の稲田嵯裕里さん、Gooooood Job!)。

ドキッとするのは、傷付けた側に独白のバトンが渡ってゆく構成。
そこから、実はこんなこと考えてて、という自分語りが始まり、切なくも可笑しい味わいを醸し出してる。

【子供だからイロイロあんだよ】
友達との関係が切れることがどれほど怖いか。
それに馴れたり、忘れてしまえるような別のギクシャクに浸ることが、大人になるってことかもね。

役者さんみんな素晴らしい。
とりわけ、ジャックウィルに扮するノア=ジュープの、ナチュラルでCuteな演技が鼻腔をズビらせる(汚)。
子役同士のアンサンブルになると未熟さが見えてしまう分、スタアなのに誰とでも巧く絡めるジュリア=ロバーツにベテランの技術を感じます。
彼女のおかげで、若き俳優たちの良き学び舎になったのでは?

登場人物全員、いちいち良くって書きあぐねるけど(-"-;)ああいうパパが私も欲しいなー。
「答えを知ってても、手を挙げるのは授業中1回」
「理科だけは別、がんがん行け」
「押されたら押し返せ」
「ママが恐い!」
もう最高、あなた最高www。

ミランダがさり気なくSpaceOddityブッ込んでくるのズルすぎ、反則(T□T)。あの一点だけで、あのコが好き。私も久しぶりに聴こ。MajorTomと交信しよ。

わー、みんなで観て、好きなところ言いたい映画だよー☆