雨丘もびり

シャドー・メーカーズの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

シャドー・メーカーズ(1989年製作の映画)
2.0
原題からして、『オッペンハイマー』よりこっちの方がよっぽど日本の被爆状況を描写しなきゃダメじゃん。デーモンコア事件は放射線被爆であって原子爆弾の非人道性とは別(事件の悲惨さに優劣つけてるわけじゃないよ)。欺瞞だわ。
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何より、ナチス敗戦後もグローヴス将軍が狂気の独断で計画実行したことになってて、スターリン/ソ連との緊張状態がまったくドラマに出てこないのはあまりにもお粗末。
That'sハリウッドなメロドラマも増しましでマジいらな~い("□")。
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私はノーラン映画ニガテなんだけど、『オッペンハイマー』の劇中の空気感...競争と好奇心と恐怖がないまぜになって静かに響いてるロスアラモス街の方が迫真だと感じました。トリニティ実験の描写はこちらの方が怖かった。
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さておき、黄色いオープンカーを乗り回すオッピーに爆笑wめっちゃ陽キャ。
密談のためにでっかい飛行機のエンジン作動させるグローヴスの滑稽さよw。キャラ説明として見事な演出でした。