実之

アーリーマン〜ダグと仲間のキックオフ!〜の実之のレビュー・感想・評価

4.0
劇場 吹替版

動物キャラ ☆5.0

・石器時代の部族が奪われた故郷の谷を取り戻すため、青銅器時代の暴君にサッカー対決を挑むお話。
「ウォレスとグルミット」や「ひつじのショーン」を生んだイギリスのアニメーション制作スタジオ「アードマン・アニメーションズ」のクレイアニメです。

長編映画としてはニック・パークの初単独監督作品で、準備期間を含め完成まで8年をかけたという本作。
最近は大人も楽しめる、むしろ大人向けのストップモーションアニメも多いですが、この作品はどちらかというと子供にこそ観てほしい作りになっていた印象。

アードマンの長編映画『ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』が完璧な作品だったのもあって(※個人の感想です)期待していましたが、これまでのアードマン作品と比べるとやや物足りなさを感じました。しかしながら安定した面白さ、独特の可愛さなどアードマンらしさは健在。
相変わらずストップモーションアニメということを忘れてしまうほど滑らかな動きもお見事。やはりストップモーションアニメはアードマンの作風が一番好み。

グルミットを彷彿させるブタのホグノブや伝書鳩のような役割の“伝言バード”など動物キャラが好きすぎた。ホグノブかわいい! 伝言バード爆笑! 伝言バードのシーン500回くらい繰り返し観たい。

エディ・レッドメインやトム・ヒドルストン、ニック・パーク監督のコメントを見るとやはり字幕版でも観たかったなぁ。
部族のキャラクター設定はイギリスのあらゆる地域から決めイギリスの多様性を見せたかったのだとか。トムヒさんはあえてフランス語訛りで演じているそう。吹き替え版ではさすがに地域の訛りはなかったです(なくてよかった)

ちなみにサービスデイだというのに大きい箱を貸し切り状態で鑑賞したのは寂しかったです。昨年の『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』以来二回目。日本では海外アニメは不遇ね。。。

本作も前述の『ひつじのショーン』も日本では7月初旬公開でしたが、ひつじのショーンを観たときは夏休み時期なのもあって小さな子供もたくさんで場内が笑いに包まれて、ギャグにいちいち全ツッコミする子なんかもいて(さすがにそれは勘弁してほしかったけど)楽しかったんですが、アーリーマンはぎりぎり夏休みまでもたなそう…。
ひつじのショーンはテレビでも人気で家族連れが多かったのもあるけど、ワールドカップも盛り上がっているだけにアーリーマンも頑張ってほしかった。。。

アードマンの次回作はひつじのショーン長編第二弾ということなのでそちらも楽しみ。またワイワイ観たい!
実之

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