初見時は今ひとつピンと来なかった風花。大好きな相米監督作品の中で唯一ハマらなかった風花。13年ぶりにようやくリベンジ。
観る前から予感はしてたけどもうね、良さしかない。あらゆるショットに痺れ、心揺さぶられ、震えながら泣いた。
確かに他の相米作品と比べると全てにおいて弱い。しかし本作に限ってはその弱さが返ってエモさに拍車をかけてる気がする。
消え入りそうに儚げな空気がたまらない。どん底の二人が愛しくてしょうがない。観てる間何度も無性に込み上げてくるものがあり、最後は我慢してた涙が雪崩のごとく溢れ出した。そしてこれが遺作なんだよなと改めて思い、余計泣いた。
内容もちゃんと覚えてたし、なんで昔とこんなにも印象か変わったのか自分でもよく分からなくて色々考えてみたけど…やっぱり観るタイミングなのかなと。歳取ってがっつりフィットした感。
幸せ。再見して本当に良かった。