ろく

if もしも・・・のろくのレビュー・感想・評価

if もしも・・・(1968年製作の映画)
3.8
ここ数年見た映画の中でもかなり難解な作品だった。
「時計じかけのオレンジ」のアナーキーな主人公で有名なマルコム・マクダウェルの初主演作。
キューブリックもこれを見たことがきっかけで時計じかけ〜にマルコム・マクダウェルを起用したそうなので、山高帽子のアレックスの原点となる作品。
アレックスほど破天荒ではないものの、この作品でもパブリックスクールの寮内イチの問題児を演じています。

マルコム・マクダウェルの演じる問題児は品のある問題児でとても良いですね。
自由奔放でルールなんかクソ喰らえという性格でありながら立ち居振る舞いが上品て好きです。
まあ顔がいいからというのも7割くらいありますが…。

学校という閉塞的な空間を舞台に規律と抑圧に対しての抵抗、自由への憧れ、宗教と革命などなどのテーマを詰め込んでいる。
今の私には当時のイギリスやヨーロッパの歴史と文化的背景等についての知識が足りなさすぎて、この映画の意図を理解できていないようにある。
そういう安直な考えに至っている時点でこの映画の思うツボなのかも。
せっかくBD買ったので解説噛み砕きつつ見直していきたい。
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