ゆかちん

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期のゆかちんのレビュー・感想・評価

3.1
二作目が綺麗に終わったと思ってたのに続編!?
しかもマークと別れてるの??
なんで!!
…と、少し残念な気分に。

ただ、なぜ2000年代に作られたブリジット・ジョーンズを2016年に再びやるのか。
それは中身を見たら、なるほどね〜と。

時代は変わり、価値観の多様性が広まってきた。
その時代の中でブリジット・ジョーンズや彼女の周りの人たちはどう生きるのか。

当時の価値観丸出しで作られたブリジットシリーズ。今見たらムム…感も。
だからこそ、そのシリーズが今ならどう時代を反映させて作るのか。そういうものを表しているようにみえた。

あくまで、イギリスが舞台のコメディらしい軽いタッチの中で表しているのだけど笑。




アラフォーになったブリジット(レニー・ゼルウィガー)はテレビ局の敏腕プロデューサーとして活躍していたが、私生活では未だ独身のままだった。
彼女がかつて愛したマーク(コリン・ファース)は他の女性と結婚し、ダニエル(ヒュー・グラント)は事故で行方不明になって死亡してしまっていた。
ある日、ブリジットはハンサムで性格も良いIT企業の社長ジャック(パトリック・デンプシー)と運命的な出会いを果たす。
しかしその一方で離婚調停中のマークとも再会し、2人の間で揺れ動いていると、なんと妊娠したことが発覚するーーー。



高齢出産、シングルマザー、誰が父親か不明、ゲイの友達が養子をとる、母が議員に出馬、暴君気味の職場の新しいボスが若い女性…など、今までの固定観念ではなく、変化している現代価値観を描く。

フェミニストのデモ運動が原因で友達が病院に駆けつけるのが遅れたりとか、なんとも笑。

ブリジットが子供のことを相談したの、母親じゃなくて父親というのも、固定観念からしたら違うパターンよね。
でも、あのお父さんなら、お父さんに相談したいかも笑。

古い価値観のキャラクターが母で、母を変化させるという展開。


ブリジット、アラフォーになり、相変わらずドジはドジやけど、ちゃんと大人になり、さすがに落ち着いてるところも。
ブリジットって、やらかしまくって、周囲巻きこんで迷惑なときもあるけど、決して人のせいにしたりしないし、ちゃんと受け入れるし、常に前向きだし、一生懸命。

こういうところが、見ていて応援したくなるんよね。
今作はそこは変わらずで良かった。

「人のせいにしない」て、素晴らしいことだよね。本人はしんどいけど…でも、愛されるのはそういうとこもあるよね。

あと、ダメだーって絶望モードになっても、闇落ちしないし、受け入れて前向きに生きてる。周りに救われるところもあるけど、これが出来るのも大事だなぁと。


今まではマークとダニエルやったのが、ダニエル不在となり、今回の相手は、独自のアルゴリズムを加えた出会い系サイトが大当たりした金持ち、しかも顔良し性格良しという超ナイスガイのジャック。
子どもに興味ないというプレイボーイぽさがあるのに、ブリジットが妊娠したと知り、自分の子かもとなると、割とすんなり受け入れていた。

ジャック、変わってるやろけど、いい奴やんな〜。
普通、どっちの子かわからんとか言われたら怒り出したりしそうなものを、「ふむ」と受け入れる。マークの存在も受け入れる。
ただ、自分の子どもでないならブリジットと一緒になろうとはしない。
薄情かとも思えるけど、まあ、ワンナイトから始まったわけやし、そうなるの仕方ないやろなーと。現実的に考えてそうなるやろ。
だから性格悪いとかも思わない。
でも、そうやって離れはするけど、ちゃんと助けに来る。
パトリック・デンプシーて甘いハンサム。
若き日の美男ヒュー・グラントの代わりに相応しいと思う。

最後、出産のときブリジットに手を握られなくて部屋から出る時切なかった。
ただ、最後は赤ちゃんを抱っこしてマークとブリジットの結婚式に参加してて。
なんか、爽やかがすぎる気持ちのいいキャラクターやった。


父親はどっちなのかっていう問題が最初インパクトあるんやけど、観ているうちにその結論はもうどっちでもよくなってきた。
それが狙いなのかな。

今は色んな家族の形があって、血の繋がらない家族もたくさんあるし、それでこそ幸せな人たちもいる。



しかし、マーク最高やったわ〜。。
いじらしい。。
てか、最初のブリジットシリーズに出た後、色んな作品に出て、キングスマンとかで闘う英国紳士となったコリン・ファースやから、垢抜けててイケおじ感が凄い。
でも、なんか不器用なところは再現していた笑。ダサセーターいいよね!笑
ダサセーターでブリジットの思い出を思い出すとか、ええやんええやんってなった。

しかしさあ。。。

「世界を救いたいと思ってきたが、君が僕の世界だ」

「もし(あなたの子と)違ったら?」
「それでもその子を愛すよ。ありのままの君を愛するように」

…てさあ。。

最高すぎんか???
そんな愛を受けるって最高すぎんか?

素敵すぎる!!
子供はどっちかとかわからんけど、
やっぱブリジットの相手はマークや!!


結果、どちらの子か明らかにせず終わったけど、マークと結婚したし、私の子っていうてたからマークの子なのかな。
それか、ジャックが手を引いたのかな。
あの無意識に手を掴んだ相手がマークなのだから、結婚するならマークでしょうとなり。

まあ、どちらとも取れる。
そこは大事ではないのかも。

ただ、ブリジットの相手はマークであるということなんやろね。


もー、何で別れたんや笑。
でもでも、そうやって何度か別れてもやっぱり惹かれ合うというのは、まさに運命ということなんやろな。

アルゴリズムではブリジットとマークの相性はよくなかった。
でも、愛はそういう数字や予想では測れないものであるというのも、現代の恋愛事情を反映して今作で言いたかったことなんやろかな。




そうそう、ブリジット、仕事辞めたけど、職場の仲間たち最高やったな。みんなブリジットが好きなの素敵。
生放送のニュースの最後に「ブリジット・ジョーンズが分娩室に!」て言ってしまう仲間たちが最高だった。

あと、イタリアンレストランの人が、3人の会話を前のめりに聞いてたのに、どっちの子かわからん…て展開になりそうになると気まずそうに離れるのとか良かった笑。


てか、エド・シーランの扱いw
エド・シーラン、色んな映画にちょいちょい出てるなw
映画好きなんやろな〜。




最後、ダニエルは実は生きていたという新聞記事。
最後まで希望で終わらせたのは、素敵だな〜てなった。


ドタバタしてるし、トホホなことも沢山あるけど、一生懸命立派に生きてるブリジットは素敵だなって思いました。

レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ちゃんとまっとうしてくれてありがとう!笑
ゆかちん

ゆかちん