ねぎおSTOPWAR

ヤシの木に降る雪のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ヤシの木に降る雪(2015年製作の映画)
3.4
もう今では「植民地時代」は歴史の授業の中での話。でもほんの少しの想像力があればいろいろなことを考え、感じることが出来るはず。
ギニアというのはかの地域の呼び名でもあり、スペイン領だったのは赤道ギニア🇬🇶共和国。

主人公キリアンはスペインから来た管理者。もう一人ビシラは現地の女性で出会った時には結婚していました。

この作品、キリアンの姪がおよそ50年後に現地を訪れるが、そのときの映像と過去がやや混乱するかも。落ち着いて観れば大丈夫だとは思いますが。

過去においてはキリアンの兄ハコボを筆頭に、差別、労働、ある種の治外法権、酒、薬などスペイン人はやりたい放題。しかしキリアンは少し違う。そして植民地の独立。人々は翻弄されます。

ハコボの娘クラレンスが、ハコボの死後赤道ギニアを訪れると、封印されていた過去が明らかになります。偶然出会った男性は、実は従兄弟であり、その母はビシラだったのです。ここからあとは辛い歴史。愛の歴史でもあるけれど・・。
〈愛の結婚〉のシーンをはじめ、海辺はとても美しく、人々が信じる神の宿る雰囲気が滲みます。