Alex

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のAlexのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナチス第3位の暗殺事件。暗殺するチェコの兵士側から描く作品。

ナチスから逃れイギリスに亡命したチェコ政府と兵士達。チェコを取り戻すべく、ハイドリヒ暗殺命令を携えてパラシュートでチェコ入りするヨゼフとヤン。

敵を撃つことすらできなかったヤン(ジェイミー・ドーナン)が、ラストの銃撃戦では仲間を落ち着かせ、引鉄を引きまくるところまで成長。

祖国の為になんとしても暗殺を成功させるつもりのヨゼフ(キリアン・マーフィー)を襲う不測の事態。

最終的に彼らの行った暗殺事件がナチスによるチェコ国民大虐殺を呼び、それを大義名分とした英国などがナチスと結んだ条約を撤回して戦いが始まるわけで、需要な1つの礎となりはしたものの、無残に殺されていく姿がなんとも痛ましい。

命令を下す者達は安全地帯にいて、命を落とすのは前線の兵士と、一般市民。

暗殺事件への助走、暗殺決行後の壮絶な報復と逃走、最期の闘い。120分ダレることなく、緊張感が続く。

キリアン・マーフィーは美しく、ジェイミー・ドーナンも『フィフティ・シェイズ~』とは違う空気を出している。

戦争がなくなりますように、と改めて思う1本だった。
過去に学んで、二度と同じような事態を引き起こさないようにしないと…と思う。(出来ることなど大してないけれど)
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