Narumi

RAW〜少女のめざめ〜のNarumiのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.8
この作品では食欲は性欲のメタファーとしても描かれ、鼻血まで垂らしながら好きな人の肉の味を夢想する主人公はまるで獣。
恋とは愛とは時として人を乱暴なものに変え、好き、愛しい、だからこそ美味しそうに見えてしまうというような、極限まで突き詰められた異色のフェティッシュを感じる。

選曲や演出もさることながら、ストーリー、とりわけ最後の展開がよい。
変わってしまったのではなく、抑えられていた本質がただただ表出しただけっていうオチが本当に救いようなく絶望的。

その史上最悪のオチが最高ではあるんだけど、ホラーよりもグロ・バイオレンス要素が多いし、とりわけ私は人間が切られたりちぎられたりといったグロは得意では無いので終始うわ〜という感じではあった。
だからそれが苦手な人は絶対にやめた方がいい。
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