Marsha

RAW〜少女のめざめ〜のMarshaのネタバレレビュー・内容・結末

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前に、ホラーショートフィルム上映で『junior』を観てたから、なんとなく雰囲気は知ってたけど、それを普通の映画の尺ってなると頭痛ぇ〜!!!!
主演も同じでギャランス・マリリアーちゃん!もうこの監督の常連なのね。
お顔立ちが幼いからもっと若いかと思ったらタメだった!なんか嬉しい!

この監督は少女の成長とかを"脱皮"としてそのまま出してくるから面白いしわかりやすい。そこから主人公がガラッと変化する。
程よいグロさで良かった。性癖詰め込み方最高映画だった。
特に、青いペンキをかけられたジュスティーヌと黄色のペンキをかけられた男の子が部屋に閉じ込められるときに「緑になるまで出てくんな!」ってやばない?どうしたらこんなこと思いつくんだ。

今作では、サブタイトルに"少女のめざめ"とあるように
最初はカニバリズムに目覚めることなのかと思ったけど
これはミスリードだった。
初めて人肉を食べるシーンは確かにその時の音楽も含めホラー味がすごいし、あぁ~やっちゃったね...と思ってしまう。でもその後また一皮剥けてジュスティーヌは変わっていく。
性への興味、母への反抗等々...今までの自分じゃないみたいだ!って感じ。
だから、ただのホラー映画でないしただグロいというわけじゃない!
根本的な部分は冒頭にも言った『junior』に似ていると思う。
変わっていく自分に戸惑い、それを助けてくれるのが姉のアレクシアなんだけど、わざと車道に飛び出して事故った人を食べればいいんだよ!みたいに教えるシーンは狩りを教える獣みたいだった...
もう既にその運命を受け入れているというか。この時点では2人ともカニバである理由を知らないんだけどね。
ラスト、お父さんの顔だけが大きく画面に映し出されて話してるシーンで気づくヤバさ。
きっとジュスティーヌと同じく「なんで今まで気づかなかったんだ!」と心の中でみんな叫ぶはず。
そして結局、冒頭のシーンはジュスティーヌが運命を受け入れ、その道で生きているということなんでしょうか...わからん。
それにしても、よくうまいこと車を木に当てられるよな...ww

『ミッドナイト・イン・ソーホー』に似てるかな?とも思ったけど、主軸となる女性のあり方が全然違った!
これは女の子の成長過程であり、家族の話でもあると思ったので。
ただどちらも、こんな学生生活は嫌だ!って感じるのは同じw
本当に海外の新入生歓迎会はこんなにバカ騒ぎなの?しんど...

人間の心失ったんか?って思われるかもなんだけど
今作観てから無性にステーキが食べたい...
Marsha

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