RAW〜少女のめざめ〜の萩原誠一のレビュー・感想・評価

2年前の町山推薦フランス映画をようやく。姉と同じ全寮制の獣医学校に進んだベジタリアンの主人公が、先輩たちの手荒い通過儀礼をきっかけに自分の隠された秘密に目覚めてゆく話。ただ、ジュリアデュクルノー監督は一筋縄にはいかせない。サスペンスの様でありホラーの様でもあるスリリングな展開で、日頃隔絶されている人の野生、愛欲と食欲の曖昧な境界線について感じさせる。上映時には過激な表現で失神者が続出したそう。タイトルは「生（なま）」。