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浮雲のayのネタバレレビュー・内容・結末

浮雲(1955年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

成瀬巳喜男2本目

成瀬組の総力を集めての本作
力の入れ具合がハンパない 作品のスケールも大きい

まずは無駄のないセリフ回し ストレスのないカットつなぎ
そして東京の荒れた街並み 古き良き伊香保
固定カメラで同じ構図のカットを時間を空けて使用したりするのもテンポ作りに一役買っている
また無音状態を避けるためか、生活音や街の音、ラジオなどが'BGM'になっている
とにかく無駄がない
そしてストーリーは今の我々が観たらどこか笑ってしまうようなメロドラマだが、やはりラストの悲劇には息を飲まずにはいられない このストーリーは戦後と言う'舞台'があって初めて成立するのかもしれない
最後の悲しいメッセージ

なぜ二人は離れられなかったのか、脚本家は興味深い言葉を残している
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