浮雲の作品情報・感想・評価

「浮雲」に投稿された感想・評価

otom

otomの感想・評価

5.0
時にくっついたり離れたり、あさっての方を向いているかと思えば全体の流れる方向は一緒...退廃的な方へ。男もクズだけど女も駄目。心と裏腹に憎まれ口を叩き、虚勢を張りすれ違うダメダメな男と女の生々しいまでの人間らしさ。密林で始まり密林で終わり、輝ける記憶が戦時中(泣)と戦中派の監督だからこそ描ける説得力のある皮肉感。引っ掻き回す超絶可愛いヤング岡田茉莉子も含めて傑作。
テレビでやってる不倫ドラマよりも容赦ない不倫劇

不倫なんてやってる方が悪いじゃんとか思うのだが、なぜか登場人物に感情移入できてしまった

もしかしたら素質があるのかもしれない、、、、

せめて死の臭いが漂う女の人とはしないようにしなければ、、、、
高峰秀子さん作品を鑑賞中。邦画史に残る名作!

戦時中の1943年、農林省のタイピストとしてベトナムへ派遣されたゆき子と、農林省技師の富岡は現地で恋に落ちる。しかし富岡には妻がおり、帰国してからもなかなか二人は結ばれない。痺れを切らしたゆき子は富岡の元を離れる決意をするが...。

なんと大人な恋愛の形でしょう...。いつまでもズルズルと関係を続けてしまう富岡とゆき子。二人に感情移入できるかと言われると、多くの人ができないと思うけれど、戦時下の異常な状況で思いがけず愛し合ってしまうというのは理解できなくはないなと。
そして敗戦後の荒んだ社会の中で、一筋の光を求めて延々と二人の煮え切らない関係が続く。暗い時代ながら、この時代ならではのラブストーリーだなと妙に納得してしまいました。

同時期のハリウッド映画ではなかなかない、こういう退廃的な恋愛。世界的に評価の高い作品ですが、こういった点もきっと歴史に名を残す大きな理由の一つなのではないでしょうか。

森雅之さんのはっきりしないダメ男っぷりも最高だし、終戦前と終戦後で別人のようにくたびれていくゆき子を演じた高峰さんの熱演も圧巻。しおらしい女性の役から、都会から帰ってきたストリッパー、そして一途にひとりの男性に恋をして身を滅ぼしていく今回の役まで、とにかくどんな役も演じ分けられるのは、まさに彼女にしか成せない業だなと...!

モノクロながら、ベトナムでの開けた森のシーンでの明るい雰囲気や、暗くじめじめした森の自宅の雰囲気など、世界観が画面を通してじわじわ伝わってくるカメラワークも素晴らしかったです。当時としては珍しいキスシーンも、なんだか虚しくなる切ない場面でグッときました。
雪子が 可哀想でならなかった。女性としての幸せを何一つも得られず、ようやく幸せになれるかと思いきや 屋久島で1人寂しく死んでしまった。悲しすぎる人性だと思う。
Yonda

Yondaの感想・評価

4.0
モノクロの映像美とリアルなセットの数々。フェリーニの道を思わせるやるせないラスト。陰鬱だけど何度も観たい傑作。
堂ノ本

堂ノ本の感想・評価

5.0
視線がなかなか交錯しないんだよ。女がずっと見つめても、男はどこかを眺めてて、男は後ろめたくなったら女を見るようになる、でも次は女が下を向く。そしてようやくお互いを想いあったかと思えば再びズレる。
最近のリアリティと物語性を混同したような凡作とは違って、これこそが虚構の強さなんだという感じ。ラストの森雅之の表情がやばい。
Kuma

Kumaの感想・評価

2.8
ダメ男とダメ女が転落していく話。

時代が違いすぎて、よく理解できない部分があった。あらすじ読んでからもう一回見たい。
大越

大越の感想・評価

4.0
いかにも林芙美子らしいダメ女とクズ男で大変気持ちがいい。

二人は何が何でも歩き続けねばいけなかったのね。

加賀田くん、これ多分好きですよ。メロドラマなので。
林檎

林檎の感想・評価

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森雅之演じる男のダメダメさは半端ない。(面倒見良いとことか返ってね)
その面倒見の良さを除いた部分のダメダメさが自分を見ているようでもあり確実に胃が荒れた。
変わってしまった内地で男と女疲弊しながら節操なく生きていく姿と、東京に出てきて、高い家賃払いながら、消耗して生きている姿は似てる。時代こそ違うけど男女の関係は普遍性あるな〜と思いました。
大人な映画というよりは、若い頃戦争に奪われた?恋を大人になってやったっていう印象。女も男も取っ替え引っ替えの恋愛は今だったら若い世代の方がやってる!?そう思いたい若い身からしたら笑
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