高校生のときに、アメリカン・リアリズムの代表的画家であるアンドリュー・ワイエス(1917 - 2009年)の展覧会を観て、圧倒的なまでの写実性にも関わらず、自身の作品を「抽象画」と思っているといった…
>>続きを読むまず健気で純粋で前向きな役柄が多いという個人的に抱いてたイメージとは全然違う高峰秀子さんだった
ここでのゆき子は愛というより依存と執念、ほとんど呪いに近い執着で男にすがり、泥沼に落ちていく姿がリア…
戦時中、ベトナムで出会った男女が戦後、偶然東京で出会うという物語。
戦争に傷つき、過去には戻れず明日を夢見ることも出来ない、虚無感と虚脱感を描く。退廃的でひたすらに暗い。戦争は人をダメにするとはいえ…
とてもよかった。有名なことに納得のいく作品だった。ただ、10〜20分短かったらもっとよかったなー、と思った。
成瀬巳喜男はストーリーテリングが上手いんだなー、と思った。シンプルイズベストを体現して…
3日に一回は電報を送り、一度引き受けた仕事はちゃんとやる冨岡。しかし女性に関することとなるとなかなか罪な男。顔もどことなく太宰治に似てる
顔の演技が多く、脚本も無駄がないのだが、好みにハマらなく退…
成瀬巳喜男監督作品は初めて見た。なかなか良かったが同世代の黒澤作品の方が刺さるものがあった。
本作で、まず思ったのはバストショットの多さ。そして奥に長い構図。黒澤よりも長い。奥行きとはまた違った感…
原作:林芙美子『浮雲』
監督:成瀬巳喜男
脚本:水木洋子
「俺にできないシャシンは、溝口(健二)の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だ」小津安二郎
瀟洒な台詞。無駄が無いカット。男と女の淪落を…