消費される映画と対極にあるように感じた。カメラの取り方、音楽に派手さが一切なく、ただただ、心情の揺れを物語と役者の演技で描く。一途なゆき子がただただ悲しい。世話するわけではなく、女中にゆきこになにか…
>>続きを読む戦後という時代背景があるにせよこの明らかなクズ男に縋り付く女の気持ちが現代を生きる自分には分からなかった。自分に振り向いてくれないと少しでも勘付いたら去っていくものじゃないの?最初期の岡田茉莉子の存…
>>続きを読む古い映画で名作と言われているものには2種類ある。ひとつは、その名の通りの凄い作品。もうひとつは、古さしか感じられない作品。この「浮雲」は文句なく前者だ。
さげちんプレイボーイ男とその男に自らすすん…
身体で生きていくしかなかった女性の物語。クライマックスは、最果ての地に行き着いてしまってもなお幸せそうな表情を浮かべていた高峰秀子が、この当時の究極の女の、いや人間の幸福を、怖いまでに溢れさせていた…
>>続きを読む高峰秀子、美しい
特に寝顔が綺麗、あの眉と閉じた瞼の線が。
童顔で丸い狸顔、男好きしそうな顔立ちながら、清楚さだけでなくて、憂いや怒りが似合うのが良い
岡田茉莉子も可愛い。ツンとしたきつね顔で、都…
実は二度目の鑑賞。前回は2018年。7年前。爆睡して見たとは言えないレベルだったので、まあほとんど今回が初見。
最低クソ男の描写の解像度が高すぎて見ててしんどくなる。どうしてこんな男のことをそんな…
戦後混乱期の暗澹たる日本。敗戦後の人々の解放と虚脱感。終戦と同時に消えた恋。別れてはまた戻ってしまう男女の腐れ縁。居場所もなく漂泊する女。運命に翻弄される二人の成れの果て。寄り添い合う、女と男の哀し…
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