高峰秀子と森雅之の心は最後までずっと戦時中のインドネシアにあるまま戻らない。現在の時間でのキスシーンやラストの泣きのシーンが起こると回想がすぐに始まり、二人の心が今の時間にないのがずっしりと響く。
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☆一回目はいつ観たんだろう?文芸坐だったかなぁ?それともシネヌーヴォだったか?
☆本作、昨年七月のユリイカ増刊号「成瀬巳喜男」でも、言わずもがなの傑作という位置付けなのか、豪華執筆陣も本作への言及は…
とても儚くて、切ない話だった。
だだ花みたいに綺麗なものというよりも、黒くどろっとした空気感がある。良くない恋が続く中で、翻弄されるゆき子と、同じく翻弄されていく富岡との二人のコンビがとても良かった…
成瀬巳喜男監督=高峰秀子の代表作。
「男って勝手なもんだわ。日本の男ってみんなおんなじだわ。」
戦後混乱期の東京を舞台に、戦地インドシナで巡り逢った若い女と妻帯者の中年男が繰り広げる、腐れ縁的な…
寂しくてダメな二人の行く果てを暗澹に描いた傑作。
ジャン・ユスターシュ『ママと娼婦』のアレクサンドルにも似通う、脆く儚い退廃的な雰囲気で女性たちを魅力する森雅之。
ユキコとの最後の会話も素直な毒舌が…