当時、この映画の後味の悪さを具体的に言語化できただろうか。
・経済的に弱い女が、男への情と社会構造のせいで抜け出せない
・男は制度的に守られている側でありながら、女の立場と気持ちに甘えている
・戦…
1955年 成瀬巳喜男作品。
ダウナーな男と女の愛憎恋愛模様。
その煮えきらない駆け引き、すれ違いを淡々とつむぐ。
意地っぱりな女と優しすぎる男、その実、女は弱虫で男は優しくない、そしてどちらも…
やっと観た。煮え切らない男、責任と向き合わず 逃げ続ける男。悪気ない風の傲慢さ、デリカシーのなさ。そこに向き合う 男性映画監督。
視線の交わし方だけで この男女 もう恋愛始まってるなと瞬時に分かる…
高峰秀子と森雅之の心は最後までずっと戦時中のインドネシアにあるまま戻らない。現在の時間でのキスシーンやラストの泣きのシーンが起こると回想がすぐに始まり、二人の心が今の時間にないのがずっしりと響く。
…
☆一回目はいつ観たんだろう?文芸坐だったかなぁ?それともシネヌーヴォだったか?
☆本作、昨年七月のユリイカ増刊号「成瀬巳喜男」でも、言わずもがなの傑作という位置付けなのか、豪華執筆陣も本作への言及は…
とても儚くて、切ない話だった。
だだ花みたいに綺麗なものというよりも、黒くどろっとした空気感がある。良くない恋が続く中で、翻弄されるゆき子と、同じく翻弄されていく富岡との二人のコンビがとても良かった…