浮雲の作品情報・感想・評価

「浮雲」に投稿された感想・評価

大越

大越の感想・評価

4.0
いかにも林芙美子らしいダメ女とクズ男で大変気持ちがいい。

二人は何が何でも歩き続けねばいけなかったのね。

加賀田くん、これ多分好きですよ。メロドラマなので。
林檎

林檎の感想・評価

-
森雅之演じる男のダメダメさは半端ない(面倒見良いとことか返ってね)が、自分を見ているようでもあり確実に胃が荒れた。
変わってしまった内地で男と女疲弊しながら節操なく生きていく姿と、東京に出てきて、高い家賃払いながら、消耗して生きている姿は似てる。時代こそ違うけど男女の関係は普遍性あるな〜と思いました。
大人な映画というよりは、若い頃戦争に奪われた?恋を大人になってやったっていう印象。女も男も取っ替え引っ替えの恋愛は今だったら若い世代の方がやってる!?そう思いたい若い身からしたら笑
きら

きらの感想・評価

-
私の好きな目で伝わるお芝居をされていてほんと素敵だった。
ラストあたりの富岡さんの表情
笑いながら冗談でけなしたり
それを笑いながら返すゆきこ
笑えるようになった2人
やっと結ばれた2人のやりとりに
泣きそうになった。

同じ会話でも感情や状況が違えば別物になるように言葉も大切だけど
行動や感情や内側のものが伝わるからこそ
観ていて惹き込まれる。
Rainbow仮

Rainbow仮の感想・評価

5.0
男と女の出会いと別れがいつしか腐れ縁となっていく、森雅之は煮え切らないが何故かモテる(というか、女性のすぐに一緒になる)男を好演し、高峰秀子は本来一途であるものの時代の流れで外人相手まですることになるが、この二人の俳優なくして本作のような作品は生まれなかったと思う。
もちろん、成瀬監督の手腕も凄い。 

男女の関係が織りなす機微を観るのが面白い。
shun

shunの感想・評価

5.0
最高のラストシーンのひとつ
花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき
この二人がああぁぁ
映画には洋画と邦画とがありまして、年季の入ってきた映画ファンならその両方にオールタイムなベスト作品というもんがあると思う。んで拙者の邦画のそれはこれ。もちろん昭和日本映画の黄金時代に、世界のナルセが昭和邦画界の頂上男優と天上女優をどんと据えて撮った大名作なので御意な方も多いと思うし、年季の入ったデコちゃんファンも俺みたいに昇天されてからようやく気づいた間抜けファンもサディスティックにいちびられる高峰秀子の絶頂はかな美に萌えつつも、森雅之のダンディダメ男ぶりに自己投影してというかダメさだけ投影されてマゾヒスティックに悶絶するというねじれた悦びに御意するしかないと思う。これ観るとなんかもうもっとちゃんとダメに生きなきゃいかんのじゃないか?器用に上手く生きるとか実存的にすごくダメなんじゃないのか?とか思わされる…なんてのは高度経済成長後生誕ボケの一種なんだろうけど、吹き流され吹きだまっていくこの昭和の二人の強力に地味な実存人生にはやっぱり憧れてしまう…のも長い平和ボケの一症状なのでござろうか?ともかくこの「浮雲」という不思議な刹那に満ちた言葉は、邦画史上最も詩情に満ちた題名として拙者の私情を揺さぶり続けているのでござります。
今夜泊まってもいいかい?といった時帽子を脱ぐあたりがジョン・フォード。おせいの部屋の廊下はまんま駅馬車だし、おせいがいた宿の階下の黒さは荒野の決闘の酒場みたい。ラストの高峰秀子周りの照明設計だってそう、あのほんのちょっとだけ口を開いた死に顔に見惚れてしまう。
mktknk

mktknkの感想・評価

5.0
初見の中学生(30年近く前の私)に理解できるわけがない。
逃れ難い湿度が最後まで纏わりつく感じ。
 リゾートで恋に落ちるは信じちゃいけないって言いますよね。
日常とかけ離れたところで、熱く燃え上がっても、それはうたかたの夢…    

 戦地も似たようなもんなんでしょうか?
 戦時中に任地先の南洋ベトナムのダラットでフォーリンラブした、妻子持ちのおっさん(森雅之)と、若いゆき子(でこちゃん)
 おっさんは「妻と別れる」と約束したものの、戦後に日本で再会したら、案の定やっぱり別れてない(笑)

池部良と並び、ダメンズを演じたら右にでるものがない森雅之と、役よりも苛烈な人生を生きたでこちゃん(高峯秀子)との傑作!

 ゆき子は、妻と別れていないおっさんをなじるが、「時代が変わったんだよ」とつれなく、降られる

おつさんの妻は浮気を疑い「あなた、すっかり変おわったわ、わたしと別れたいの」とおいおい泣くと、
おっさんは「君がつまらん疑いをもつからだよ」と、しれっと
このしらばっくれっぷりが最高!

その後、米軍の娼婦になったゆき子と再会したおっさん
 おっさんはゆき子にお金を渡しながら、「ダラットに残って一緒に住んでればよかったわね」などと調子のよいことをいいます。

おっさん「今夜泊まっていいかい?」
ゆき子「そのつもりだったんでしょう? (米兵の存在を知って)急に気が変わったのね。だいたいあんたって人は…(以下責めるなじる)」
「時々は遊びにきていいかい?」
「いやっ、そんなの…(遊びなんて)」
「営業妨害かね(売春の)」
去っていくおっさんを、追うゆき子。
 こっから腐れ縁が再開し、ずぶずぶ泥沼へ

「一人でいるといろんな言葉を覚えちゃうのよ」
一つ一つのセリフが心にしみます。
あと、不気味な音楽も


日本映画史に輝く名作!ということで、これまで四回見ました。
1回目は頚をかしげ、2回目は寝て半分も覚えておらず、3回目は伊香保温泉に行く前にみて、そして4回目! とっても楽しく見ました~🎵

いい文学作品は読む年にとって見方がかわるといいますが、映画もそうですね。

 
とんでもないわ
これはほんとにとんでもない

1ショット1ショット
1アクション1アクション

全てがとんでもない
>|