エアール

白い闇の女のエアールのレビュー・感想・評価

白い闇の女(2016年製作の映画)
3.4
また一人、魔性の女が誕生しました
ーーあの魅惑的かつ挑戦的な感じで迫られたら抗えないでしょうね、男なら 笑
不可抗力かと。

原作はコリン・ハリソンによる「マンハッタン夜想曲」。
渋さが輝るエイドリアン・ブロディが製作、主演を兼任
ーー罠と知りながらも美女に溺れていく有能な新聞記者を演じます、
彼を誘惑し、調査を依頼する美しい未亡人にイヴォンヌ・ストラホフスキー、
ブロディの妻で優秀な外科医にはジェニファー・ビールスが扮しております。


さて
有能な新聞記者であるポーター。
彼は雇い主でメディア王でもあるホッブス氏主催のパーティーに参加
ーーその会場で一際目を引く金髪の美女 キャロラインと出会う。
何やら人前では話しづらい内容を聞いて欲しいので、アパートへ来て欲しい。
渡したいものもあるから、とキャロライン
ーーアパートへ場所を移し
見て欲しいと手渡されたのは2通の封筒
ーー1通目は遺体を写した何枚かの写真。
損傷が激しく見た限りでは身元の判明が困難な感じ。
もう1通は、警察の捜査報告書であった。
外部への持ち出しはもちろん、警察が誰にも見せるはずのない資料をどうやって手に入れたのか。

キャロラインは未亡人
ーー有名な映画監督であり、夫だったサイモンは、解体された建物内で発見。
遺体の周りには翡翠のかけらが散らばっており、彼が現場にいた理由は不明のまま。
遺体の損傷が激しかったため死因の特定は不可。

現場にはカギがかかってて入れないし、散らばっていた翡翠のかけらも何を意味するのか不明。

不審な点が多いサイモンの死の真相を暴いてほしい、どうやらそういうことらしい。


ポーターには妻子がいる
ーー仕事や街とは別世界にひっそり佇む”隠れ家”で、
名医の美人妻 リサ、娘 サリー、息子 トミー、家政婦 ジョセフィンと安全に暮らす。
唯一自分が誠実にいられる場所。


結局、キャロラインの依頼を受けることにしたポーター。
再びキャロラインと会い、サイモンとの出会い〜結婚生活の話を聞く、
サイモンの人柄について
ーー彼は日常のこと、何でも録りたがり常に記録に残したがった。

妻子持ちでいけない事だと知りつつ、
何か裏があるようなイヤな予感を感じながらも、
キャロラインと会っては、一線を超えて彼女の完璧で甘味な肉体に溺れていくポーター。
罪悪感を感じながら何度も逢瀬を重ねる。

遺体発見現場、
残された疑問
ーーサイモンは解体前「建物内にいたのか、
いたとしたら中へ入った理由と方法は?、そうでなければ別の場所で殺され現場に運ばれたことになる
ーー隣の建物には管理人がいたが特に変わったことはなかったと証言、
サイモンの秘密金庫に残された大量のメモリーカード。

また、ホッブス氏の代理人からポーターのもとに連絡が
ーー何でも話したいことがあると
ーー内容はホッブス氏のもとに何度もある映像を送りつけてくる人物がいると。
カメラのメモリーカードで、映像の内容は毎回決まって同じ内容。
金銭的な要求など他は何もなく、ただただホッブス氏にとって不名誉な内容の映像を送り続けるだけ、その送り主がキャロラインだという。
オリジナルを捜し出し提出しろ、とのこと。

その後、キャロライン本人に直接その話をしたところ、
なんと彼女の方が依頼したかったと
ーーホッブス氏が彼女を常に監視し、
映像を渡せと脅してくる、とのこと。

映像の送り主は誰なのか、
常に妻 キャロラインを試すサイモン
ーー暴力以外で君の言うことをなんでも聞くから、君も一つ挑戦して欲しいと
ーーその内容は”予想外の相手とベッドを共にすること”であった、
挑戦した証拠として録った録画映像
ーー後日メモリーカードを回収しそれを観て動揺したサイモン
ーーその後その映像のメモリーカードは行方知らずに、
脅し、
自分はもちろん、無関係の家族の身にも危険が及ぶ、
施設にいるサイモンの父親と彼を見舞う老女、
キャロラインの秘密と何かの鍵、…。

真実にたどり着くためには
多少なりの手荒な真似や犠牲は致し方ない。
さて、真相を暴こう。


事件やスキャンダルを売るのが
俺の仕事。
相手が誰でも記事にする。
偉大な街であるニューヨークでさえもね。
俺は新聞記者なんだよ、それも優秀なね。
エアール

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