Ryo

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3のRyoのレビュー・感想・評価

5.0
Great Scott...(なんてこった...)
ーーーマーティ・マクフライ
This is heavy.(こいつはヘビーだな)
ーーーエメット・”ドク”・ブラウン博士

世界中の映画ファンを魅了してやまないBTTFシリーズ最終作。前作で落雷によりデロリアンごと1885年に飛ばされてしまったドクを救うべく,1955年のドクの力を借りて西部時代のヒルバレーへ向かうマーティ。これまでのSF設定が満載だった過去2作から一転,古き良き西部開拓時代の香りが色濃く漂っている。御馴染みのBGMもカントリーウエスタン調へアレンジ。また本作ではドクにメインスポットが当たっており,科学に生涯を捧げる破天荒な彼が,それはそれは甘いラブロマンスに落ちることに。

ウィットに富んだセリフや設定がところ狭しと描かれるのはシリーズ恒例。しかし西部劇の雰囲気まで完璧に仕上げてくるなんて,本当にどうかしてるぜ!制作陣のレベルの高さと本作への愛が伺える。つくづく思うが公開から30年以上経った今でもSNSのトレンド入りできる作品なんてBTTFシリーズ以外に無いんじゃないか。

世界最高の映画シリーズも本作で幕を閉じる。当然ながらリメイクや続編も検討されたようだが,一映画ファンとしてそれは決して望まない。これは全ての映画ファンの同一見解ではなかろうか。
何故なら30年経った今でも,マーティとドクは我々の心の中で「なんたることだ!」「こいつはヘビーだ...」とボヤキながら時間旅行を続けているからだ。

THE END
Ryo

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