だーすけ

KARATE KILL/カラテ・キルのだーすけのレビュー・感想・評価

KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)
2.6
多分どこかでポスターだけは見たことあって、それは多分映画秘宝とかなんだけど、「きっと、70年代終わりか80年代初頭くらいの低予算映画で、長らく幻のカルトムービーとかだったのが好事家達の後押しでDVDだけ復活したパターンかな?」くらいに思ってた。
で、たまたまアマプラの「近日中に配信終了する作品」みたいので見つけて、よく見たらビックリ。
めちゃくちゃ最近の作品じゃん!!

ってことで鑑賞。

んー、何て言うんだろう。
ジャンルとしては大好物。

寡黙だけどハチャメチャに強い主人公が、変わったタイプの武術(琉球空手の流れのティーというらしい)で巨漢外人達をバッタバッタと血祭りにあげていく。
しかもかなり容赦のない殺人空手で、グロ描写もしっかりめ。
主人公の鍛え上げた肉体も素晴らしいし、敵役で面白いのが2人も出てきて、どちらも剣術使い。1人目なんてまさかそこそこ強いとは思ってなくて油断した。「あの風貌とキャラで??」と面白かったし、
2人目もすごく動ける人だし、そいつを倒すためにアドバイス送ってくれるのは、まさかの殺したはずの1人目の亡霊(?)。
しかも舞台は走るトラックのコンテナの中!!
このあたりはほんとに面白いアイデアだった。
あと、敵から逃げる時のパルクールも唐突だったけどよく出来てた(ご本人はパルクールコーディネーターでもあるらしい)。

でもなー、なんか嫌な所もいっぱいあったんだよなー。

特に酷いのが音楽。マジでダサい。「90年代のVシネかよ!」ってくらいダサくてわざとらしい、心情説明的な音楽がずっと鳴ってる。
これが無いだけでどれだけマシなことか。

あと、なんでアクションシーンの最中にゆっくりとカメラを横に転がすかね!?
そこは主人公の見せ場なんだから、しっかりと見せるべき所なのでは??
あと、主人公が歩くだけの姿をが妙に多いし、そのうちの一つではなぜかカメラを左に90°倒して写してたり、
他にも説明的すぎて逆に煩わしいカットが特にドラマパートに多くて多くて、そこはほんとに飽きる。

拉致られる女優陣もキャーキャーうるさすぎて辟易。そんな演出を喜ぶ奴いるの??

エロいカットが多いのはいいんだけど、不必要にエロくさせられてるだけで、それはそれで何だかなー。
最後の割と大事な締めのシーンで紗倉まなの片乳が出てた時は笑っちゃったもん。

もう一回観るかと問われたら観ないかもしれないけど、変に記憶に残る一本ではあった。