だーすけ

エイリアンのだーすけのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン(1979年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

エイリアンシリーズは全て観ているものだとばかり思っていた。
が、再生して数分で気づいた。
おれ、1だけ観てない!!

俺が生まれた年に公開されてて、物心ついた頃にはよくテレビで放送されてたような印象だったけど、2と3だけだった様子。
その後の作品はレンタルとか劇場。

特に2はよく地上波でやっていたからよく観た記憶。
よく考えたら、エイリアンの好きなシーンは全て2だった。

なんで観た気になってたのかなー?と考えながら観てたけど、やっぱり有名なシーンは知ってる。つまりYouTubeとかでダイジェスト的に切り抜きで観てたのかもな。

1979年公開の映画と知って、改めてびびる。すごいな。俺の生まれた年だ。
もちろんそれより前の時代に撮られていたすごい映画も沢山あるけれど、自分の生まれ年でこれとは恐れ入る。

最初の、人工冬眠させられてたみんなが起きるまでのカットの無機質さ、最高。

宇宙船の中で紙巻きタバコってOKなの?笑
バンバン吸うし、なんなら火炎放射器も使うじゃん。後の宇宙が舞台の作品では割と火には気をつけている印象。
マザーコンピューターの中にコーヒーの入ったマグカップを持っていったりもするし、そのへんはゆるい。

前半、70年代映画の良い空気が流れてる。余計な音楽はなしのじっくりとした会話シーン。

全体的には特撮技術も脚本も演出もまだまだ稚拙なところが多い。
宇宙船を外から撮ってるカットとかは作り物とわかりやすいし、なんだろ?音とマッチしてない?動いているはずのものが止まって見える。
リプリーが主役になるのも後半からだし、リプリー含めてそれぞれの乗員の役割もよくわからない。
猫が入ってる箱もめちゃくちゃ雑に扱う。

これだけ未熟なのにその後に長いことフランチャイズ化されてるのはやっぱり、それだけ当時は衝撃の作品だったのと、後々の作品でフィーチャーしやすい伸び代があったってことなんだろな。
当時は珍しい女性主役のSFアクション、ウーマンリブ、H.R.ギーガーの素晴らしいコンセプトアート(本作でも前半にすごいの出てくる)。

美術というかセットにはすっごくこだわりがあって、お金がかかっているのがよくわかる映画。

シガニー・ウィーバーの出世作だね。
個人的には「ゴーストバスターズ」の方を子供の頃に観てたせいでそっちの方が先かと思ってたけど、本作より5年も後の作品でした。