あしたか

シュガー・ラッシュ:オンラインのあしたかのレビュー・感想・評価

3.7
『シュガー・ラッシュ』の続編。ウォルトディズニーアニメーションスタジオ長編作品は、ビデオスルーを除けば続編を作らないイメージがあるので、今作の製作には驚いた。


[見所]
●インターネットの世界
⇒前作のゲームセンターから飛び出し、今回はインターネットの世界へ。ゲームだけに留まらず、GoogleやAmazonなどの有名企業も登場する。
インターネット世界がまた小さい子の想像力をそのまま映像化したような壮大な空間になっており、感心する。
ネットで目にする様々な小ネタもギャグとして盛り込まれており面白い。ラルフがお金稼ぎの為にYouTuberになるなどのイマドキのネタ投入も抜かりない。

●新ゲーム「SLAUGHTER RACE」のレースシーン
⇒これがワイルド・スピードのような派手なアクションで盛り上がる。

●セルフパロディ
⇒『魔法にかけられて』あたりから始まったディズニーのセルフパロディもここまで来た。もはやクロスオーバーの域。
ディズニーエリアではこれでもかと言うほどディズニーキャラが登場して楽しませてくれる。SW、ピクサー、マーベル等のキャラクターが一堂に会する光景なんてこの映画かディズニーランドくらいでないと見られないだろう。まさに夢を与えてくれる注目シーンだ。

●ディズニープリンセス
⇒予告編でも注目された彼女達の出番が思いの外多くて嬉しい。ここでも自虐的なギャグを連発して大いに笑わせてくれる。
途中で私服に着替えてくれるのも有り難い。ディズニープリンセスの私服姿もこれまたそうそう拝めるものではないので、その可愛い姿には要注目だ。エルサの服に書かれた「Just Let It Go」、白雪姫の「Poison」には爆笑。


「あ、Amazonだ!」「あ、アイアンマンだ!」という発見の面白さがある本作。ただそれは飽くまで小ネタに過ぎないので、映画の半分くらいがそういったお遊びネタで埋まってしまっていることに関しては若干の物足りなさを覚えた。
ラルフとヴァネロペの友情や、新しいゲームのプレイなど、このシリーズの本来的な魅力は前作に比べるとボリュームダウンした印象を受ける。
ただ流石ディズニーと言うべきか退屈とは無縁の映画なので、そこそこの満足度を得られるのは間違いない。
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