もりいゆうた

シュガー・ラッシュ:オンラインのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

4.4
ヴァネロペがどんどん可愛く見えてくる!!最初見たときはえらい子どもっぽいし、ヒロインなのに「ヴァネロペ」ってなんて可愛くない名前なんだって思ってたけど、それすら愛おしく見えてきた。

ゲームセンターの世界から今度はインターネットの世界へ!無限の彼方へさあ行くぞ!って言いたくなった。

ディズニープリンセスやマーベルからルーカスフィルムのキャラクターが大集合で見ているだけでワクワク。もうこれだけで見て良かったよ。

「じゃあ、一番大事な質問。男の人がいなければ、何にも出来ない女の子だとみんなに思われている?」「そうー!それってムカつくよね」「本物のプリンセス!」ってプリンセス達の会話に笑った。ここの脚本書いた人のセンス。

相変わらず続編でも期待を裏切らない素晴らしい出来でした。ピクサー買収後、初の続編ということで推されてる感ある。


シュガーラッシュ1から2の間の5年間で随分時代が変わってきたのを感じる。

1ではあんなに違うゲームに入り込むことを「ターボ」として禁忌と扱ってきたのに。

価値観の変容という意味では去年の「トイ・ストーリー4」のラストとかなり近いものを感じた。

「価値観の異なる2人がどのように歩んでいくのか?」「個人の尊重」という大きなテーマを扱い、ディズニー映画としては一つの節目となった作品になった(なる)気がする。


ピクサーの製作のトップだったジョンラセターがディズニー映画の製作のトップも兼任し始めた「ボルト」(2008年)以降のディズニー映画これでやっと全部見れた!

今までピクサー映画しか見てこなかったんだけど、ディズニー映画を復活させたジョンラセターの偉大さよ……

『ピクサー流』って本に「ピクサー映画は最初は目も当てられないほど駄作。それを駄作を駄作でなくするのが、ブレイントラストの仕事だ」って出てくるんだけど、あのピクサー・ディズニー映画でも最初はつまらないんだって思うと、なんかちょっと安心する。

2018年にジョンラセターもピクサーの社長・エドキャットムルも辞めてしまったから、これからピクサーとディズニー映画はどうなってしまうのだろう。また面白くなくなっていってしまうの?

そういう意味でも今年公開予定の「2分の1の魔法」と「ソウルフルワールド」早く見たい見ないとだ!コロナを倒して、無限の彼方へさあ行くぞ!!


さて、好きな作品選んでみた。

ディズニートップ3
↓↓
1.ベイマックス
2.アナと雪の女王
3.シュガーラッシュ
4.ボルト
5.塔の上のラプンツェル

ピクサートップ3
↓↓
1.Mr.インクレディブル
2.レミーのおいしいレストラン
3.カールじいさんの空飛ぶ家
4.カーズ
5.トイ・ストーリー
6.ファインディング・ニモ
7.インサイドヘッド

全然3本に選べなかった(笑)

日本で最もピクサーに近い組織は文響社であり(うんこ漢字ドリルの出版社ね)、ジョンラセターは水野敬也さんだと思ってる。ピクサーの文化や意志を受け継いで僕はブラッドバード監督になりたい。