JAmmyWAng

こどもつかいのJAmmyWAngのレビュー・感想・評価

こどもつかい(2017年製作の映画)
1.0
『呪怨』を絶賛していた頃のサム・ライミが観たら、スパイダースーツを濡らして殴りかかってくるんじゃないか。

もうなんだか、死ぬほど怖くないという出来映えの根本的な要因として、そもそも怖くしようとする試み自体がほとんど希薄なワケであって、こんなん最早「ただのお話」やないですか。

それが面白ければ何も文句は無いのだけれど、中身は小学生が寝る前に適当に考えたようなクソつまんねー話なんだからスゴイ。

児童虐待問題を抱える大人たちを5歳児に見立てて、(恐ろしく退屈な)寓話として読み聞かせるような優しさに溢れた物語だと捉える事もできるかもしれないけれど、もしそうだとしたらその優しさが一周回って呪われればいい。

思えば「呪怨」というものは、〈強い恨みを抱いて死んだモノの呪い〉と定義されていたワケで、要するにつまらなさによって強い恨みを抱えながら目が死んだ俺自身が伽椰子になっていたという事なのですね、本当にありがとうございました。
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