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こどもつかいのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

こどもつかい(2017年製作の映画)
4.0
郊外で起きた連続不審死事件を追う新人記者・駿也(有岡大貴)は、小さなこどもが失踪した3日後にこどもに怨まれていた大人が死んでいることに気付く。街ではこどもの呪いの噂が広がっていた。駿也の恋人・尚美(門脇麦)がふとしたことからこどもに怨まれてしまい、こどもの呪いが迫りくる中、尚美を守るため呪いの核心に近づこうとする駿也。しかし二人の前に謎の男・こどもつかい(滝沢秀明)が現れ、男の笛の音と共に物陰や廊下の奥、さらには背後からと次々にこどもの霊が姿を見せ襲いかかる。
「呪怨」の清水崇監督が、子供のDVを題材にしたホラー映画を作った。
門脇麦演じる主人公が、母親のDVによるトラウマを引きずっていて、こどもつかいが関わる怪事件の被害者がこどもに恨まれていたことなど、子供に向き合うことが出来ない親の無責任さや欲望がこどもつかいの呪いの力になっていることから、門脇麦がこどもつかいの呪いを解くことと母親のトラウマと向き合う展開になるクライマックスは、こどもつかいが作り出したサーカスの悪夢的な空間そしてサーカスが火事になった恐ろしい理由も相まって、清水崇監督独特な嫌な感じの恐怖が畳み掛けられたホラー映画です。
ウィリー・ウォンカを意識してこどもつかいを演じる滝沢秀明の怪演、母親のトラウマを引きずっている主人公を演じる門脇麦の熱演が、印象的。
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