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プリースト 悪魔を葬る者のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

プリースト 悪魔を葬る者(2015年製作の映画)
4.0
素晴らしい完成度。
ベースはあのエクソシストに置きながら、決して無茶せず悪霊退散フォーマットの中で完成度を高めている良さがあった。

(最早あるあるな)事なかれ教会上層部の面々を前段に描写したり、メインの舞台を身近な繁華街の路地裏ビルにする、などなど、多くの人に馴染みがない韓国におけるキリスト教の儀式というものをイメージしやすいものにする工夫も随所にみられて、とっても良い。

それに加えてなによりもイイのが、人物設定とキャスティング。
憂いを湛える(つぶらな)目をした粗暴なのに頼れまくれる神父がキム・ユンソク。一見チャラいが過去を背負い実は有能な助祭にカンドン・ウォン。完璧にハマってる。
二人がそれぞれに悪魔と向き合う確固とした理由があるところもイイ。

(興奮したら長いな…)

とにかく完成度!そして悪魔とブタの顔面!でおすすめ!


キリスト教の話だけど、
ドラ鳴らしつつマイク使って煽り踊る韓国の祈禱師も出てきた。『コクソン』『サバハ』、最近よく見る…
韓国スリラーは出尽くした感ある犯罪スリラーから次は宗教スリラーへシフトしつつあるのかもしれん…

ところであれ何教なのさ?ということでwikipedia引いてみた。
巫俗というらしい韓国古来のシャーマニズムで儀式自体は「クッ」と呼ばれてるらしい。
らしい…
今後も注目…