企画会議にて...
議長「邦題は何にしましょうか?」
社長「村の中に監禁される話だから
監禁村でどうかね?」
新人「か、監禁なんかされてませんけど...」
社長「なんだね君?!」
新人「い、いえ...」
中堅「社長の邦題はいつもセンスがありますね〜」
社長「我ながらセンス抜群すぎて怖くなるわい。この映画の様にね」
中堅「上手い!」
新人「え?僕は怖く無かったと思いましたが...」
社長「なんだね君?!」
新人「い、いえ...」
中堅「自分は怖すぎて震えましたよ」
社長「怖いと言えば俳優全員男前すぎて怖かったわい!ワシよりは劣るけどな?」
中堅「上手い!」
新人「全員微妙じゃなかったですか...?」
社長「なんだね君?!」
新人「い、いえ...」
議長「社長の案を採用して邦題は監禁村に決定しました」
その日の飲み屋にて...
中堅「新人、これがこの業界での生き残り方だ」
新人「ユーザーを騙して何が楽しいんですか?自分には邦題で裏切られたユーザーが悲しむ顔なんか見たくありません!」
中堅「気持ちはわかる。だが邦題が”監禁されてないし村でも無い"だったら誰が見る?」
数年後、企画会議にて...
中堅になった新人「よっ!社長の邦題はセンスの塊!」
社長「君もわかるようになってきたではないか!」
こうして邦題に疑問を抱く若者は次々といなくなり、邦題詐欺は後を絶たないのであった。