クリーム

キュア ~禁断の隔離病棟~のクリームのレビュー・感想・評価

3.6
デイン·デハーンとミア·ゴスは、安定の気持ち悪さで良い仕事をしてます。雰囲気も不気味だし、蛇じゃなくて、鰻って言うのも面白い設定だと思います。しかし、ゴシックホラー、サスペンス、スリラー、SFと様々な要素が入り乱れ、ジャンルは解らず、所々、無理矢理な展開。ちょっと勿体ない気がしました。
※鰻のぬるぬるや血液には、毒性があるそうです。

NYの金融会社に勤めるロックハートは、アルプス山奥の診療所にいるCEOのペンブロークを迎えに行きます。 中々、面会させて貰えず、治療が終わる7時にもう一度、来るように言われます。一度、ホテルに戻る事にしたロックハートは、途中で事故に合い、目覚めると、右脚を骨折し3日間寝たきりだったと言われるのでした。



ネタバレ↓



所長は、休養を取り、水を沢山飲むように指示します。 CEOをサウナで見つけ会社に帰るよう説得しますが、CEOは病状の悪化で別の場所に移されます。
ロックハートの体に異常が出始め、施設で治療を受ける事になりました。
感覚遮断タンクと言う巨大な水槽に入れられると幼い頃、見た父が自殺するシーンの記憶が甦ります。水槽の中に大量のウナギがいる事に気付き、助けを求めますが看護師は気付かず、ギリギリの所で助け出されました。
ロックハートは診療所の歴史をワトキンスと言う患者から聞きます。
純血な子孫を残す為、妹と結婚した男爵は、不妊治療を研究する中で農民に対し実験を行った。それに気付いた農民達が城と妊娠中の妹に火を着けた。焼け死ぬ前に赤ん坊を取り出し、井戸に投げ、その子(ハンナ)は生き残りました。
ロックハートはハンナの助けを借り、麓の町へ行くと排水路で下水を飲んだ牛を安楽死させていて、腹を割くと臓物と共に大量のウナギも出て来ました。2人は、所長に見つかり連れ戻されます。
ロックハートは、生きたまま患者が水槽に閉じ込められている光景を目にし、所長に捕まり、全身を拘束され、ドリルで歯に穴を開けられますが、何とか脱走し、麓の警察へ行き起きた事を全て説明します。しかし、警察は彼の身柄を所長に引き渡します。
足のギプスを砕いたら、足は折れていませんでした。地下の帯水層へ行くと実験室があり、遺体を発見すると干からびたワトキンスでした。
帯水層から湧き出た水は人体には有毒だが、ウナギには生命回復をする力があった。男爵は、人間の体で水をろ過し、生命を与えるエッセンスに蒸留していた。患者達は、ろ過の道具として使い捨てされ、蒸留された液で、所長、ハンナ、看護師達は、長く生きているのだった。
所長は、ハンナとの結婚を決意。犯されそうになった、ハンナをロックハートが助け、所長と建物に火を着けます。戦いの中で、所長の顔は実は、焼けタダレていて、人の皮を装着していた事を知ります。これがリアリティ皆無。火傷の跡ではなく、グチョグチョした何か。何とか所長を倒し2人は、逃げ出しました。途中、会社の重役達が迎えにやって来ましたが、ロックハートは、それを振り切りハンナと去って行きました。

最初から、鰻の稚魚入りの水を飲まされたり、患者の尿に稚魚がいたり、大量のウネウネした鰻が気持ち悪い。鰻が嫌いになります。複雑にした内容なのに呆気ないラストは残念だし、洗脳されたロックハートが踊り子人形だけで我に返るのは、かなり強引だった。でも、デハーンもミア·ゴスも大好きなので、満足でした。雰囲気も好き。
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