ゆーし

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのゆーしのレビュー・感想・評価

3.5
上質なホラー映画。

最初はなんでその事象を起こせるのか?という事を考えながら視聴していたが、すすんで行くにつれ、そこは大きな問題では無いのだな、と把握。

結局義理堅い性格というだけではなく。お前が俺の家族を一人殺したのだから、お前も家族を一人殺せ、という横暴。
だが、手術の真実が明るみになるにつれ、周りの家族は可哀想だが、スティーブンのせいだ、と見ているこちら側も思うようになってくる。

そして幸せな四人家族というレッテルが面白い程、ボロボロと崩れ落ちて行く。
良い子アピールする子どもたち。それよりエグみが強かったのは、私達は子どもがまだ作れると主張するアナ。
人間って追い詰められるとこんなに残酷な提案出来るようになるんだな。

バリーコーガンの名演が光る今作。
ヨルゴス・ランティモス監督も怖くて恐ろしい作品がうまい。
ゆーし

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