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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのkurのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

なかなかの胸糞映画だった
人を殺す殺されるゲームみたいなノリの漫画映画はたくさんあるけど、マーティンには明確な理由があって必要以上のことはしないというごく普通のルールが生々しさを感じさせて斬新さがあった。
ルールを語り出した時は大丈夫かなと不安だったが、不可解な現象を際立たせるためにはどのみち必要なプロセスだった。それでも最小限に抑えているのが肝だったと思う。それに不可思議な現象を決して物理的に不可能でないという可能性を匂わす描写を散りばめているのが隙がないというかセコイというか。
不条理だけど決して不条理と断定できないという構造が作られた時点で観客を揺さぶることに成功してる。バランス感覚がスゴイ映画だと思う。
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