何気ない構図から染み出してくる様な不穏な空気... 画ヂカラの凄味を感じた。
登場人物全員の、抑揚を抑えつつ、息継ぎとテンポが独特なセリフ回しが不気味なのだが、妙に心地好くもあって。
観ながら 編集のテンポ感、構図の取り方に、キューブリックの『シャイニング』を連想させるものがあったり。コレは確信犯と見た。
モヤモヤと揺蕩う様な 厭な予感以外、掴み所の無さすぎる展開も、嫌いじゃない。観終わるともう一度観てみるか、とクセになる感じ。
そして、何と言っても『ダンケルク』に出てたバリー・コーガンのあの顔から目が離せなくなる感じ。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の時のポール・ダノに匹敵すると思う。