えくれあ

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのえくれあのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます


「先生のわき毛見せてよ?」



なにやらアヤシイ関係である10代の青年マーティン(ストーカー気質)と
心臓外科医のスティーブンおじさんの間で起きたトラブルがおじさんの家族を巻き込んで大事に発展する物語!
鹿殺しはいわゆる「メタファーなんだ」。
決して猟師さんの話ではない。



「好きなものは最後まで取っておくんだ」



次第に怪しい行動を取り始めるマーティン。彼の目的が明らかにされたとき、スティーブンの家族には4つの悲劇が待ち構えていた。復讐なのか、呪いなのか、マーティンとは何者なのか?


ノイズのような音楽や、背後からひたひたくっついてくるようなカメラワークも相まって不穏な空気がひたすら漂う前半に代わり、後半は不条理な展開のオンパレード。

特に気持ち悪い不条理ポイント
①「被害に遭ってるのはあなたやあなたの家族だよね?」と思ってしまうような言動を連発するスティーブンや家族。
②「普通ならこのあとこうなるよね」という展開は無視される。
③この映画には確固たる「真相」がない(スティーブンがやらかしたあるミスのことも実際はどうだったか言及されてない


長々と書いてみましたが、1番言いたいことは

マーティン役のバリーコーガンがとにかく気持ち悪い怖い!!!強面や不気味な顔つきをしてるわけではなくてどちらかというとクラスにいたら埋没してしまいそうな平凡系の顔立ちだし、劇中はどちらかというと笑ってるシーンも多いと思うんだけど物語が物語だけあってそれすらも怖い。そしてたまに見せる細めで相手を睨むようななに考えてるかわからない表情をするときは胃がヒュンッとなってしまいました。
スパゲティを乱暴に食べながら「俺とオヤジのスパゲティエピソード」を唐突に語り始めるのもゾワゾワしちゃいます。

「ザ・ギフト」のジョエルエガートンも似たような気持ち悪い怖い感じありますよね。

観終わった後は
コリンファレルとバリーコーガンの仲良し対談インタビューで癒されてください。2人とも映画の感想を求められるも、お茶を濁した言い方でうやむやにしていたのがポイントです。


レビューサイト等で様々な考察がされる
ポテトにドバッとケチャップかけて食べるラストシーンの意味

個人的には
「呪縛から解放されて飯食えるようになったからがっつりいただくぜ!」
なのかと思いました笑
えくれあ

えくれあ