純菜

ナラタージュの純菜のネタバレレビュー・内容・結末

ナラタージュ(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


大人と高校生の違うところ
大人は理性で動いて、高校生、こどもは、感情で動く、のでは。割合多い少ないの話。

嘘をつくならつき通してほしい
大人でいるなら、最後までそうでいてほしかった。
だけどそうできないのが現実なんだなあ。
やったね!ハッピーハッピーイェーイ!では決してない映画だったけど、現実はきっとこうなんだろうな。ズッシリ。

ラストの泉の泣き顔がすごくすごく苦しかった。
人の泣き顔ってこんなに綺麗なのね、って、圧倒


「その気がないのになんでそんな優しくするんですか」
「迷惑だったらごめん」
ってオーーーイ!質問にこたえてください!
みたいな、ずるいなー!もどかしいなー!がとっっても多い

最後まで先生の考えてることがわからなかった!
先生自身もわからなくて苦しんでいたのかな
連絡が来るたびに嬉しさとイライラが募る、また連絡してくれた!って喜びと、泉の気持ち知っててどういうつもりなのって気持ちと、泉もそうだったのでは、とか

靴、なくしちゃった、ではなく、「壊れちゃった」って言うのね。なるほど。

おのくんの気持ち、全てにおいて、わからないわけではない。
泉ちゃんのことが好きで好きで不安で仕方ないだけ、人間味とてもある、けど、人のもの勝手にみるのはいくないし、迎えに行ったらもっと好きになってくれる?っていやいや、命の危機やぞ!

離したくない。そばにいたい。
だけど同じように、わたしも先生をみてる。
人の気持ちって、どうしようもないなあ
どんなに好きでも、どんなに同じ時間を過ごしても、どうにもならない。

タクシーから手紙をばらまくシーン、よくわからない苦しみに見舞われた


あの時生きることを選んだのは、先生がいたから

生きることを選ぶ理由
先生は泉の生きる理由だったわけで
壊れるくらい好きって、どんな感情なんだろうなあ。


ナラタージュの意味を後から調べて、ナルホド〜となりました

主題歌の歌詞に胸が締め付けられる
「わたしの身体は 懐かしき彼方」
「今はもう 違う匂いがする」

あの頃の現実に胸が締め付けられることがあっても、思いとは別に、時間は進んでいくわけで。
ずっと、あの時のままではいられない、の、幸せなことなんだけど、寂しい、悲しい。


幸せであるように。
純菜

純菜