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22年目の告白 私が殺人犯ですのshunsukehのレビュー・感想・評価

1.5
この映画は、事件の真相の意外性が楽しめるかどうかの作品だと思う。そして、私にとってそれは、あまり満足できるようなものでは無かった。話が4分の3くらいまで進んだところで突然そういうことか、ということに気づかされ、その後はそのつじつま合わせのような流れになる。前半の流れを振り返ってみても、なるほどというような伏線もほぼなく唐突感がある。また、本筋とはあまり関係が無いが、告白本が出た後の世間の騒ぎ様の中で、殺人犯を自称する者をアイドルのようにもてはやす大衆の多さには、大いに不自然さを感じる。そういう行動や発言があれば大炎上するはずであり、また、それが想像できる大半の人たちはもてはやすことを自重するはずである。2017年の作品であり、ナンセンスを求めた作品でもなさそうなので、もう少し、世の中の動きを厳密に描写すべきではないか。私は前半のこの描写で冷めてしまった。
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