shunsukehさんの映画レビュー・感想・評価

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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

1.5

設定のみで強引に押し切った映画。とってつけたような伏線や、易々と成功するエスターの凶行に安っぽさを感じる。深く考察したくなるようなポイントは掴めなかった。

ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

暗示や象徴がそこここに散りばめられ、とても難解な映画だ。鑑賞から1週間経ち見直しもしてみたが、未だに読み解けない。しかし、そろそろ関心を他の映画に移したいので、一旦のここまで思いついたことでの考察を行>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

DJモザイクがこう言っていた。「人生とは沢山の記憶のパズル。恋が記憶を創造するんだ。お互い、相手の記憶に刻まれていたら最高だね。でも君の大切な記憶は相手にとって無意味かも。それが人生だね。」
ウー・グ
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ワイルド・リベンジ(2022年製作の映画)

2.0

主人公が復讐に向かう必然性の作り方は上々で説得力を持つ。リベンジのアクションもやり過ぎず程よい加減だ。一方、デ・ニーロ演じる保安官に関する描写が中途半端で本筋にはほぼ関係なく、デ・ニーロは端役に過ぎな>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公伊野治はなぜ偽医者としての道を歩むことになったのか。途中から私の興味の重点はそれになったが、この映画は最後までそれを明確には説明してくれなかった。
手がかりはある。
まず、本人が研修医の相馬啓介
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

ミュージカル映画について考えてみた。
そもそも私はミュージカル映画を好まなかった。その理由は、ミュージカルシーンで感じる違和感だ。さっきまで普通の演技、演出だったのに、ある瞬間、突然、登場人物が歌い踊
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パール・ハーバー(2001年製作の映画)

2.0

この映画は、次の二つのテーマを描いていると言える。
一つは、友情と恋愛というテーマだ。友人の恋人を奪ってしまうというありふれた話。それを死んだはずの友人が生きていたという、これも、聞いたことがあるよう
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デッドハント(2015年製作の映画)

2.0

アクションはそれなりに良かった。カメラマンの主人公が何故こんなに強いのか、ジャングルで逃げる相手に必ず出くわすことが出来る追手が腹落ちせず、組織のボスの演説が鼻についた。

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

2.5

「ダーティ・ハリー2」のテーマ曲から始まったときには、そのオマージュがちりばめられた映画なのかと思ったがそうではなかった。終盤まで主人公が誰を当てにしていいのかが分からない緊迫感、ほとんどのシーンが警>>続きを読む

青春の夢いまいづこ(1932年製作の映画)

3.0

時代背景は、恐らく、凄まじい就職難。大卒人口は少ないはずなのに、なかなか就職先を見つけられない
斎木、熊田、島崎は、大学生として青春を謳歌し、友情を育むも、就職難の波に飲み込まれる。行き詰まり、大学を
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淑女と髭(1931年製作の映画)

2.5

華族の幾子は、剣道の腕は達つが顔一面に髭を生やした岡島を不潔で荒々しいものとしてとらえ嫌っていた。しかし、岡島が髭を剃った途端、自分を守れる強い男として好意を持つ。不良のモガも髭を剃った岡島が、自分の>>続きを読む

非常線の女 4Kデジタル修復版(1933年製作の映画)

2.0

ハードボイルドなアウトローが国籍不明の街で見せる恋愛模様。アメリカ映画への強烈なオマージュ。そういう意味で、三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」を思い出した。

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

3.0

この映画のテーマは「偉い」というのはどういうことなのかだ。登場する子供たちは皆自分の父親が一番偉いという。どんなところがかというと、いい車に乗っているだったり、歯を抜き差しできるであったり。まるで分か>>続きを読む

出来ごころ(1933年製作の映画)

3.0

浪曲が演じられている寄席の場面が始まりである。ここで描かれる場面が暗示的である。
浪曲に聴き入る客が座る座敷に冴えない財布が落ちている。一人がそれを拾って中身を見ると何も入っていない。彼はその財布を座
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

金融界での悪事とそれを叩くプロセスを非常に巧妙に丁寧に作り込んだ映画で、自ずと面白い。ごく善良と思われる何人かがそれぞれの切っ掛けで金にまつわる不正を犯してしまう。金に魔力があり、それが人に魔をさす様>>続きを読む

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.0

気楽に観て楽しめる映画。パーティーのシーンで主人公が対面する相手毎に本人となりすましている架空の重役を巧みに使い分けるところが一番の見どころ。活字では表現し得ない映画ならではの妙味を感じた。

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.0

仏教が説く輪廻は、終らない苦しみを意味するが、この映画は生まれ変わりを肯定的な側面から捉えたファンタジーとして、大切な人を思う深い情愛を描いている。子供は親を選んで生まれてくるという説は、生まれたばか>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

2.5

主人公金子勇はプログラム開発の天才である。恐らく、作曲の天才がいくつものパートのメロディーを、同時にあとは音符にするだけのレベルで頭に思い浮かべられるように、頭にプログラムが浮かぶ人だったのではないか>>続きを読む

希望のかけ橋(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画では、次の三つのものが象徴的である。
一つ目はキャンディーの空き缶。ポーランドから日本赤十字に助けられ日本にやって来た少年は、これをとても大切そうに持っている。開けると、ふわっと白く光りながら
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

1.5

この映画は、事件の真相の意外性が楽しめるかどうかの作品だと思う。そして、私にとってそれは、あまり満足できるようなものでは無かった。話が4分の3くらいまで進んだところで突然そういうことか、ということに気>>続きを読む

長ぐつをはいたネコ(2011年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画の主人公は猫のプスと腐れ卵のハンプティダンプティだ。プスはいわゆる優等生。行うべきことが分かっていてそれを行う心技体を備えその実行力もある。一方、ハンプティダンプティは賢くユニークな発想の持ち>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画は、自分の死期を自覚した主人公渡邊勘治が、そのことによって、死への恐怖や自暴自棄や逃げたい気持ちを乗り越えて、行うべきことを見つけ最後の時間を本当の意味で生き切った様を描いている。
役所仕事で
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杉原千畝(2015年製作の映画)

3.5

この映画で、主人公杉原千畝は何度も「世界を変えたい」と言っている。しかし、彼がどんな世界に変えたかったのかは具体的には語られていない。それを探るヒントとして、彼は友人にこう語っている。「モスクワを知れ>>続きを読む

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

2.0

派手な仕掛けはないが、切れのいいカンフー・アクションは良くできており、物語の全体の流れの中でもバランスのとれた長さだと思う。イップ・マンの人間像としては、カンフーの達人であるのはもちろん、恐らく、その>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

3.0

自分が本来ありたい姿でいることを禁じられるという抑圧、ましてや、それを強いるのが自分が愛し愛されたい人、母だったとしたら。それはいつ終るとも知れない苦痛に羽交い締めにされたようなものだろう。しかし、人>>続きを読む

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.0

この映画のキーワード、「キャメロット」とは、英国の英国の伝説のアーサー王と円卓の騎士らが住んだ都で希望や勇気を象徴する場所、そして、アメリカではケネディ大統領の時にこの伝説を取上げたミュージカルがもて>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.0

この映画は、その現象が起こる要因の説明は一切ないところから考えても、ヒッチコックが、 鳥が異様に群れて人を襲いだしたら怖い、これは映画になるかも、と単純に発想して生まれ たのではないかと思わせる。それ>>続きを読む

JFK(1991年製作の映画)

4.0

監督オリバー・ストーンが全身全霊をこめて、この世界で最も有名といってもいい暗殺の真相に迫る巨編である。ここで描かれていることが世の中でどれほどの蓋然性があると認識されているのか私は知らない。しかし、そ>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

悪い方にぶっ飛んだ人間も、行くところまで行ってしまうと面白い、ということなんだろう。この映画からは、教訓とか深い内省は感じられないし、主人公ジョーダンがこうなってしまう要因としての生い立ちや、葛藤や、>>続きを読む

ハンサン ―龍の出現―(2022年製作の映画)

1.5

同じ題材の「バトル・オーシャン/海上決戦」と比べ、海戦シーン以外にも朝鮮側、日本側のそれぞれの内部の諍いなど、少し込み入った状況や、「バトル~」では非常の単調で冗長だった海戦シーンも、そう感じさせず迫>>続きを読む

オマージュ(2021年製作の映画)

2.5

主人公は女性映画監督。水泳は上達しない。シナリオで言葉の仮名遣いが怪しい。夫には仕事は理解されず、家政婦扱いを受け、息子も勝手気まま。そして、作った映画は全く当たら ない。しかし、映画作りはやめられな>>続きを読む

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間(2013年製作の映画)

3.5

とても、引きつけられた作品。この映画は、ある仮説をもって、新しい真実を暴いたり、謎を解いたりするものではない。いくつかの場面や時間軸で、起こったこと、人がとった行動、話したことを綿密に描いたものだ。想>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

3.0

何も考えずに楽しめる映画。セット、衣装の作り込み、行きすぎないアクション、主要人物の行動の裏付けになる心理もほどよく描けている。ひとつ思ったのは、この映画の中の死生観。死後の世界のことを語る場面がいく>>続きを読む

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