shunsukehさんの映画レビュー・感想・評価

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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

2.0

嬴政が趙から脱出する件は、アクションとしても人間ドラマとしても良かった。戦場での軍略の駆け引きを期待したほどスリリングではなかった。

キングダム(2019年製作の映画)

2.5

心地よい裏切りをもって物語が展開される。アクションは迫力はあるが、他に無いものではない。
信の今後の栄達、王騎の真意、呂不韋とは何ものかなど、次回作を期待させる種まきが出来ている。

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

1.5

アクション意外見るべきものはない。展開は極めて退屈。麃公や呉慶のメイクを見て思うのだが、これって、コメディ? 笑えないけど。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

拙い私の知識でこの映画で描かれた中国の近代を粗く粗く辿ってみる。
中国の帝政が夏から始まったとするなら、それは清までの約4千年間続いていたことになる。中国のその統治という側面で重要なポイントを挙げると
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嘘八百 なにわ夢の陣(2023年製作の映画)

2.0

娯楽作品として一定のレベル以上に達していると思う。ただ、小池と野田の自分の審美眼や芸術家としての自負と、それに対して世間から受ける評価とのギャップ。世の中の鑑定と言われるものの信用性や、ものの価値とは>>続きを読む

嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

2.0

娯楽作品として一定のレベル以上に達していると思う。ただ、小池と野田の自分の審美眼や芸術家としての自負と、それに対して世間から受ける評価とのギャップ。世の中の鑑定と言われるものの信用性や、ものの価値とは>>続きを読む

嘘八百(2017年製作の映画)

2.0

娯楽作品として一定のレベル以上に達していると思う。ただ、小池と野田の自分の審美眼や芸術家としての自負と、それに対して世間から受ける評価とのギャップ。世の中の鑑定と言われるものの信用性や、ものの価値とは>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「メメント」は人が生きるにあたって、意識こそ全てなのか、世界のあらゆる現実も意識されてこそ意味を持つのか、という問の映画だったと考えているが、この「インセプション」もこれに近い問いかけの映画だったと思>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ノーランは、この映画で現代における唯識的態度を象徴的に描き、その基盤である人の意識と認識の怪しさ、そして、逆に、一人の生としてはその唯識的態度で完結してしまえることの可能性を描いている。
真っ当な議論
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

1.5

ランボー・シリーズをちゃんと観たのはこれが初めて。
大きく二つの点が気に入らないので、私がこの映画をもう一度観ることはないと思う。
一つ目。あまりにも一に肉体がちぎれ飛びすぎ。ある意味これがリアルなの
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.0

大友克洋の「童夢」との共通点が多い映画だった。
「童夢」にも屈折した感情や背景を抱えている人物が何人か登場したが、この「イノセンツ」もそうだった。
アナは自閉症で言葉を話すことが出来ない。しかし、父母
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ダンケルク(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

物語は三つの軸で進行する。
一つは、数十万の連合軍の兵士たちがドイツ軍に包囲されたダンケルクの浜から脱出しようとする話。これを観て、私は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出した。ここでは誰もが自分が生残る
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

2.0

中盤以降、「ダイ・ハード」と比較して観てしまった。この場合の「ダイ・ハード」は、もちろん、シリーズ1作目のことだ。これは、当たり前で、ダイ・ハードシリーズの2作目以降は1作目の焼き直しだからだ。
「ダ
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最も危険な遊戯(1978年製作の映画)

1.5

松田優作以外の俳優たちの演技が不味い。村川透監督はTVドラマ向きなんじゃないかと思う。映画作品としては観るべきものはないけれど、松田優作の格好良さを見ることはできる。それだけ。

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

2.0

映画の創成期を支えた人たちに多くの女性がいて、その中でもアリス・ギイが大きな役割を果たしていたことが語られている。
リュミエール兄弟が映画を発明し、人々はそれを目にしたが、その時点では、映画は鑑賞する
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

私はこの「スタートレック」の3部作の所感をフロンティアというキーワードもとに記してみた。興味があれば「スター・トレック」の私のレヴューを読んでみて欲しい。
「スター・トレック BEYOND」でエンター
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スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

私はこの「スタートレック」の3部作の所感をフロンティアというキーワードもとに記してみた。興味があれば「スター・トレック」の私のレヴューを読んでみて欲しい。
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」で
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スター・トレック(2009年製作の映画)

3.0

「スター・トレック」「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「スター・トレック BEYOND」を通して観て、まず思ったのは、アメリカらしい映画だな、ということだった。何がアメリカらしいかというと、フ>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコックはサスペンス映画について、次のように語っていたという。
テーブルの下に爆弾が仕掛けられていて、登場人物も、その映画を観る観客もそれを知らない。それが爆発する。これは、ショックによるプライズ
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めまい(1958年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画は、サスペンスとしてはいくつかの綻びが見られる。
ギャヴィン・エルスターの犯罪は、多分にスコティの選択にその成否がかかっている。まず、スコティがギャヴィンの依頼を受けるかどうか。ギャヴィンは最
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

1.5

本当のドキュメンタリーだと期待して観たが、多分そうではないだろう。
私が期待したのは、ヒッチコックの人間像、そこから生まれる映画に対する姿勢、拘り。個人的、社会的な出来事や思潮などからの影響。彼が映画
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ア・ホーマンス(1986年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公の風(フー)は、純粋な人間ではない。肉体の一部を機械化したものか、あるいは、脳以外を機械化したアンドロイドか、もしくは、実在した人の心をプログラムされたロボットなのか。そのような存在の風には使命>>続きを読む

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

2.0

巨匠の域に入って久しいクリント・イーストウッドの監督デビュー作。ジャンルとしては分かりやすいサイコスリラー。今、観てしまうと非常に類型的な映画で、展開は、よく言えばこぢんまりまとまっているが、悪く言え>>続きを読む

ボディガード(1992年製作の映画)

2.0

ホイットニー・ヒューストンが不世出のシンガーであることは疑いようもない。1985年のデビューアルバムの大ヒットから始まる彼女のキャリアは、この映画が公開された1992年それは絶頂に達した。その前年、ス>>続きを読む

ミスタームーンライト~1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢~(2023年製作の映画)

2.5

The Beatlesは音楽に革命を起こした。
この映画をある程度まで見たとき、一旦、自分にこんな思いが沸き起こった。私が7才の時に彼らは既に解散していたが、音楽に本格的に親しんでいった中学生時代、私
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スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

1.5

設定や登場するキャラクターや起こるイベントに説得力を持たせるための努力や創意工夫を放棄している映画。考えてみればそれは当たり前で、ゲームというのは、プレーヤーが、何の必然性も無いルールやキャラクターの>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の8分30秒、何かを象徴しているであろういくつかのシーンが続く。中でも、大きな惑星に衝突して飲み込まれる地球。これがこの映画の大前提となる設定を説明している。
第1部 ジャスティン。
題名である「
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アナザー・カントリー(1983年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ベネットは、エリートが入る全寮制の学校の中で自治会のトップを目指すべくその道を歩んでいる。自治会のトップは、外交官の中でも選りすぐりのエリートの道を進むことが約束されている。ベネットはそれが自分の進む>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

オットーは父と同じ名前だ。
彼は出会って間もないソーニャに、自分は機械が好きだ、という。なぜかというと、父が機械技師で父とずっと機械の話をしていたからだという。母を早く無くしたオットーは父の影響を強く
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シャーク・ド・フランス(2022年製作の映画)

1.0

類型的なサメのパニック映画にSDGsか人命かみたいな葛藤を無理矢理持ち込んだ。また、「コロナの次はSDGsか」と厄介事としてこの二つを並べてSDGsを皮肉っている。
主人公は探知機のレーダーを見てない
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13デイズ(2000年製作の映画)

3.0

大統領とその周辺の政府の最高幹部たちが凄まじい重圧の中で、更に追い込まれ、しかし、その中で最善に向って知恵を絞り、最後には少ない可能性に賭ける。そのような姿が描かれている。オドネルがもう会えなくなるか>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

2.5

バイオレンスや章立てなどの作風から、タランティーノが絡んでいるのではと思いながら観ていたが、関係無かったみたいだ。タランティーノに比べて、本格的なバイオレンスが始まるまでの助走は短く、派手なシーンが序>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

1.0

この類いの映画ではよくあるパターンなのだろう。取り立てて語るべきことはない。

GANTZ: PERFECT ANSWER(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

このGANTZの第2部で自分が追いかけたのは、当たり前に、GANTZの正体、その目的、星人と地球人の関係だ。第1部の終盤で星人は、GANTZの戦士たちに、先に仕掛けてきたのはお前たちだ。我々はお前たち>>続きを読む

GANTZ(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「GANTZ」2部作の第1部。
私がこの第1部で囚われていたのは、一度死んだものが再生することがあり得るとして、それは、その人にとって望ましいことなのか、ということだ。仏教の輪廻転生は、死んでも何度も
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

2.0

「ブレードランナー」を思い出してしまうこの映画。未来都市の描き方、同じキャストの使用、うどんの屋台に対する中華の屋台など、そうさせる要素が散りばめられている。これはパクリではなく、「ブレードランナー」>>続きを読む