あしたか

22年目の告白 私が殺人犯ですのあしたかのレビュー・感想・評価

4.7
[再鑑賞]


[あらすじ]
5人が殺害され、未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。その事件から22年後、犯人を名乗る男・曾根崎が突如告白本を出版する。マスコミを引き連れて被害者遺族に謝罪し、警察を挑発、さらにはサイン会を開催する曾根崎に、人々は熱狂するが…(U-NEXTより抜粋)

とにかく話が面白い、ネタバレ厳禁の映画


不協和音的BGMと共に伏線がばら撒かれるオープニングに一気に緊張感が高まる。
その後も藤原竜也演じる犯人が派手に登場しては観客の気になる部分を次々と引っ掻き回してくれる。心が休まる隙が一切無い苛烈な勢いと緊張感があり、それはこの映画で最も衝撃的なテレビ中継のシーンまで持続する。
感覚ピエロの主題歌そのままの凄まじい疾走感のおかげで、エンドクレジットに突入するその瞬間まで一切退屈しなかった。

何故こんなにも興奮に満ち溢れているのかについては、やはり主演の藤原竜也と伊藤英明の鬼気迫る熱演によるところが大きいと思う。
脚本の性質上、後半に進めば進むほど二人の凄さがよく分かるようになっており、二人の烈々たる激情と覚悟を見た時には思わず涙が出そうになるほどだった。というか実際泣いた。
もう一つは出し惜しみのない脚本ヂカラか。「観客を退屈させない!」という強い気概を感じるし、原作の韓国アクション映画をここまでサスペンスに振り切った物語にアレンジしたのは大成功だと思う。
常に何かが勃発し事態が急変していく。まさに最初から最後までクライマックス。

ちなみにこの映画、予告編の時点でミスリードを誘うような大胆な仕掛けがあるので、本編より先に予告編を見るとより楽しめると思う。

こちらを限界まで追い詰めるような容赦のない演出やBGMも相まって心身が疲弊するが、それも含めて邦画史上稀に見る傑作サスペンスと言えると思う。必見。